年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 |
93 |
120 | 345 |
495 |
910 | 997 | 1337 | 2270 | 1808 | 690 |
定義:当院退院患者数を10歳毎に集計した。90歳以上は一区分とした。
解説:当院は総合病院で小児科、産婦人科を有し、また地域支援病院としての2次救急指定施設で0歳の新生児から90歳以上の超高齢者までの診療を行っている。2025年問題を待たず、高齢化の影響で60歳以上の入院が多く、全体の67%を占める。しかし滋賀県湖南2次医療圏は2040年まで人口増加地域で若年層の入院も増加が見込まれる。更に当院は2019年には外国人患者受入れ医療機関認証制度(JMIP)の認証を滋賀県初で取得し、国籍に関わらず地域に暮らす誰もが安心して医療を受けられる体制を構築している。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし | 171 | 4.22 | 4.44 | 0.58% | 71.42 |
050130xx9900xx | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし |
138 |
21.69 | 17.23 | 13.04% | 85.96 |
050050xx9910xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし | 66 | 3.74 | 3.07 | 1.52% | 72.53 |
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし | 48 | 4.85 | 4.95 | 2.08% | 66.04 |
050170xx03000x | 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 48 | 5.04 | 5.43 | 2.08% | 76.92 |
循環器疾患の特性として高齢化に伴う動脈硬化性心疾患の増加、特に冠動脈疾患患者の増加に対する経皮的冠動脈インターベンションPCI施行目的の患者数が第一位を例年占めている。それに次いで心疾患の終末像である心不全の患者が多く、その平均年齢は80.2歳である。高齢化は不整脈患者数にも影響し、65歳以上に多い心房細動を主とする頻脈生不整脈に対するアブレーション治療患者数が第4位を占める。動脈硬化症は末梢血管にも及び第5位は閉塞性動脈疾患に対する血管内治療EVT目的での患者となる。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 |
252 |
2.23 | 2.66 | 0.00% | 64.87 |
060020xx04xxxx | 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 | 50 | 8.28 | 8.11 | 0.00% | 71.44 |
060102xx99xxxx | 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 49 | 7.18 | 7.74 | 0.00% | 58.45 |
060190xx99x0xx | 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2なし | 49 | 8.33 | 8.83 | 2.04% | 64.33 |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 48 | 10.67 | 9.53 | 2.08% | 74.92 |
消化器内科では、大腸良性腫瘍、胃悪性腫瘍に対する内視鏡治療目的の入院が多数を占めます。憩室疾患、虚血性腸炎、胆管結石等消化器救急疾患も上位を占めます。いずれの疾患も平均在院日数は全国平均とほぼ同じで良好な経過をとってい尾ると考えます。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり | 102 | 18.45 |
14.60 |
2.94% |
66.45 |
100120xx99xxxx | 肥満症 手術なし | 47 | 9.11 | 14.90 | 10.64% | 44.23 |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 32 | 32.31 | 20.51 | 40.63% |
86.50 |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 27 | 19.63 | 13.00 | 3.70% | 84.70 |
0400801499×002 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なしA-DROP スコア2 | 19 | 19.68 | 15.71 | 21.05% | 86.58 |
糖尿病に関連する入院(1型糖尿病・2型糖尿病、合併症あり・なし、ケトアシドーシス、低血糖など)や肥満症、内分泌疾患での入院が主であり、チームによる他職種による連携で、個々のライフスタイルに合わせた生活指導をし、自分で在宅療養ができるように支援をしています。
他に、内科疾患(肺炎や尿路感染症などの感染症、脱水など)の救急入院患者への治療も行っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 85 | 5.45 |
4.86 |
0.00% |
66.45 |
060035xx010x0x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし | 56 | 28.29 | 16.19 | 5.36% | 44.23 |
060035xx97x1xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等21あり | 56 | 38.63 | 33.56 | 1.79% |
59.80 |
060035xx99x4xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり | 42 | 5.19 | 4.59 | 0.00% | 50.07 |
060035xx99x6xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり | 40 | 9.10 | 4.51 | 2.50% | 57.68 |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 40 | 6.20 | 5.44 | 0.00% | 45.95 |
ヘルニアや胆石症、急性炎症性疾患などの身近な疾患では地域の皆さまのニーズに応え、また腹膜播種などのがんの専門的な医療では全国の最先端を担う施設となっています。
当院では2007年12月から腹膜播種センターを設立し、腹膜播種を伴う各種疾患に対して、2020年12月までに2,500例を超える外科手術を行ってきました。当センターは積極的な外科手術とともに全身化学療法、腹水に対する治療などを含めた集学的治療を積極的に展開しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 131 | 45.37 | 25.09 | 22.14% | 84.22 |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 61 | 30.23 | 23.36 | 1.64% | 74.23 |
070343xx01x0xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2なし | 57 | 13.09 | 20.40 | 0.00% | 68.84 |
07040xxx01xxxx | 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 42 | 34.00 | 21.03 | 0.00% | 68.71 |
070343xx97x0xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし | 35 | 7.91 | 16.10 | 0.00% | 68.71 |
近年増加する骨粗鬆症を有した高齢者の転倒による股関節・大腿近位の骨折が最も多く、平均年齢も84歳と高齢になっています。また股関節・大腿近位の骨折や人工関節置換術の患者は術後に当院の回復期リハビリテーション病棟へ転棟し、リハビリテーションを行うこともあり、在院日数が長くなる傾向にあります。手術からリハビリテーションまで一連の治療を院内で完結できるメリットがあります。脊椎手術数も多く、平均年齢が若く早期離床をすすめていることもあり平均在院日数は短くなる傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
120060xx02xxxx | 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 | 348 | 7.23 | 6.10 | 0.00% | 45.20 |
120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 | 71 | 6.49 | 6.16 | 0.00% | 34.85 |
120010xx99x50x | 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり 定義副傷病なし | 39 | 2.82 | 4.34 | 0.00% | 54.56 |
12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし | 29 | 2.69 | 3.11 | 0.00% | 36.69 |
120100xx01xxxx | 子宮内膜症 子宮全摘術等 | 25 | 7.40 | 7.30 | 0.00% | 38.84 |
産婦人科の特徴は、低侵襲性治療である腹腔鏡下手術を積極的に取り入れていることです。良性腫瘍で、子宮を残したいと思われる患者さんに対しては腹腔鏡下での筋腫核出術を、可能な限り治療方法として選択しています。臍上に達する筋腫、3Kgの巨大筋腫であっても、良性なら腹腔鏡で行っています。良性疾患に関しては、開腹手術はほとんどありません。また、術式の選択など、可能な限り、患者さんの希望に添えるように心がけております。悪性腫瘍では、根治手術および術後化学療法も行っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり | 71 | 3.32 | 2.54 | 0.00% | 69.39 |
11012xxx04xxxx | 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) | 65 | 2.38 | 2.66 | 0.00% | 54.51 |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1なし 定義副傷病なし | 28 | 6.43 | 5.67 | 0.00% | 61.21 |
11012xxx99xxxx | 上部尿路疾患 手術なし | 25 | 4.88 | 6.64 | 0.00% | 51.16 |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし | 24 | 7.38 | 7.13 | 0.00% | 72.50 |
尿路結石は経過観察も含めいくつかの治療方針があります。患者様、ご家族とよく相談し状態や年齢など充分に考慮したうえで方針を決定するようにしています。
前立腺癌の疑いがある場合、1泊の検査入院で経直腸的前立腺針生検をし施行しています。ほぼ全例MRIを撮影し、悪性所見がある場合はtarget biopsyを施行、検出率の上昇に努めています。膀胱癌に対しては経尿道的手術で正確に病期診断ができるよう留意し手術を行い、また可能な限り膀胱温存を目指しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 | 353 | 2.02 | 2.76 | 0.00% | 74.76 |
020200xx9710xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 10 | 5.30 | 6.49 | 0.00% | 75.00 |
10008xxxxxx0xx | その他の糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし | – | – | 11.53 | – | – |
020130xxxxxxxx | 原田病 | – | – | 14.13 | – | – |
020210xx01x0xx | 網膜血管閉塞症 増殖性硝子体網膜症手術 手術・処置等2なし | – | – | 9.81 | – | – |
020240xx97xxx0 | 硝子体疾患 手術あり片眼 | – | – | 5.65 | – | – |
眼科では白内障に対して、1泊2日の入院で水晶体再建術を行っています。総合病院ですので、内科的に合併症のある方でも安心して入院、手術を受けていただけます。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 67 | 20.36 | 20.51 | 18% | 87.09 |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 42 | 13.71 | 13.00 | 11.90% | 77.83 |
100380xxxxxxxx | 体液量減少症 | 22 | 24.18 | 10.51 | 18.18% | 80.23 |
050130xx9900xx | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 16 | 19.88 | 17.23 | 25.00% | 91.19 |
0400801499×001 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なしA-DROP スコア1 | 10 | 10.60 | 13.93 | 10.00% | 87.70 |
0400801499×012 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア2 | 10 | 25.10 | 18.48 | 0.00% | 88.40 |
総合内科・総合診療科はご高齢で低ADLの患者多く、平均在院日数が長くなっています。当科の性質上、今後も同様の傾向が続くと考えられます。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
010060×2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 36 | 55.39 | 15.64 | 5.56% | 75.56 |
010050xx02x00x | 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 24 | 26.00 | 12.04 | 25.00% | 82.29 |
010060×2990201 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 21 | 37.05 | 15.54 | 9.52% | 78.48 |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 19 | 34.89 | 8.18 | 10.53% | 59.47 |
010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 17 | 14.12 | 7.48 | 11.76% | 57.41 |
脳梗塞患者は、急性期薬物治療が約7~10日間であり、リハビリテーションは入院翌日から開始しています。平均在院日数が長いこと、転院率が低いのは、自院の回復期リハビリテーション病棟への転科転棟までの待機時間が長いためと思われます。慢性硬膜下血腫、頭蓋内損傷についても、高齢者が多く、転院よりも在宅療養が可能となるまでリハビリテーションを継続するケースが多く、全国平均よりも在院日数が長い傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
040040xx97x00x | 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 29 | 10.10 | 10.83 | 3.45% | 70.90 |
080240xx97xxxx | 多汗症 手術あり | 23 | 3.00 | 3.06 | 0.00% | 21.48 |
040200xx99x00x | 気胸 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 24 | 8.05 | 9.18 | 4.76% | 37.10 |
040040xx9900xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 17 | 22.06 | 13.30 | 5.88% | 72.47 |
040200xx01x00x | 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 16 | 12.19 | 10.08 | 0.00% | 22.56 |
呼吸器に発生した疾患の診断・外科的治療を行っています。悪性疾患では原発性肺癌や転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍などに対し、それぞれの患者さんに適した術式を選択し、より良い手術を受けていたけるようにしています。良性疾患では気胸などの嚢胞性疾患や膿胸などの外科的加療が必要な感染症なども対象としております。また、手掌多汗症の手術に関しては、京滋地区では指折りの手術数を維持しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
050080xx0101xx | 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり | 12 | 16.83 | 22.56 | 8.33% | 69.67 |
050161xx97x1xx | 解離性大動脈瘤 その他の手術あり 手術・処置等21あり | – | – | 29.23 | – | – |
050050xx0101xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり | – | – | 22.22 | – | – |
050163xx03x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし | – | – | 11.56 | – | – |
050161xx9900xx | 解離性大動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | – | – | 17.53 | – | – |
弁膜症、冠動脈疾患、大動脈疾患の手術をバランスよく行っています。下肢静脈瘤の患者さんに対しては、2020年6月から血管内塞栓治療を導入しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり | 42 | 2.00 | 2.04 | 0.00% | 54.10 |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 31 | 5.10 | 4.94 | 0.00% | 67.81 |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 28 | 4.96 | 6.71 | 0.00% | 54.07 |
100130xx97x0xx | 甲状腺の良性結節 手術あり 手術・処置等2なし | 26 | 8.27 | 7.34 | 0.00% | 57.62 |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 25 | 5.36 | 5.63 | 0.00% | 34.04 |
当科では、頭蓋底から縦隔に至る頭頸部領域の手術療法を中心に治療を行っていますが、耳鼻咽喉科領域の救急疾患や肥満外科や内科と連携して睡眠時無呼吸症候群の検査・治療にも力を入れています。耳鼻咽喉科救急疾患では、末梢性めまい患者の救急搬送が最も多く、重症例では入院となるケースが多いです。また扁桃周囲膿瘍を含む急性扁桃炎は、近隣の耳鼻科開業医からの紹介が多く、切開排膿が必要な患者は入院にて加療を行っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 67 | 8.31 | 9.12 | 1.49% | 65.82 |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1なし | 47 | 12.32 | 12.87 | 4.26% | 68.15 |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし | 10 | 8.40 | 7.71 | 0.00% | 79.80 |
080100xxxx0xxx | 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし | – | – | 11.29 | – | – |
070010xx970xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし | – | – | 4.76 | – | – |
帯状疱疹は皮膚の異常だけでなく、神経痛や眼、脳の合併症も引き起こすことがあります。そのような合併症にも対応できるよう、入院治療を積極的に行っています。
また、蜂窩織炎などの細菌感染も程度によっては致命的な経過をたどることがあるので入院での抗菌薬投与を勧めています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 46 | 2.76 | 3.39 | 0.00% | 72.24 |
040040xx9900xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 22 | 15.05 | 13.30 | 0.00% | 78.14 |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 手術・処置等2なし | 19 | 16.63 | 18.61 | 10.53% | 78.00 |
040040xx99040x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし | 14 | 8.43 | 9.42 | 0.00% | 68.07 |
040120xx99000x | 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 10 | 20.70 | 13.22 | 20.00% | 78.70 |
切除不能肺癌に対する放射線治療や化学療法を積極的に実施しています。また、間質性肺炎の精査ならびに加療、COPD増悪に対する加療も積極的に行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
110280xx9900xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 33 | 8.52 | 11.04 | 9.09% | 75.03 |
110280xx9902xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり | 23 | 12.61 | 8.90 | 8.70% | 77.52 |
110280xx01x21x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 手術・処置等22あり 定義副傷病あり | 13 | 52.31 | 39.44 | 30.77% | 72.85 |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 13 | 13.38 | 13.00 | 15.38% | 84.00 |
110280xx01x20x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 手術・処置等22あり 定義副傷病なし | 11 | 34.82 | 26.63 | 36.36% | 68.55 |
2020年10月に機能分離した淡海ふれあい病院じん臓病ケア総合センターと連携し透析療法を実施しており、透析導入のためや維持していくための検査入院症例が多くなっています。保存期腎臓病外来時より腎代替療法選択のための看護外来を実施することで、腹膜透析の選択率が高くなっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
130030xx99x4xx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり | 10 | 21.30 | 11.14 | 0.00% | 67.50 |
130030xx99x9xx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等29あり | – | – | 13.54 | – | – |
130060xx97x40x | 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等24あり 定義副傷病なし | – | – | 18.98 | – | – |
130080xx97x1xx | 再生不良性貧血 手術あり 手術・処置等21あり | – | – | 23.01 | – | – |
130030xx97x3xx | 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等23あり | – | – | 30.79 | – | – |
130080xx97x3xx | 再生不良性貧血 手術あり 手術・処置等23あり | – | – | 64.14 | – | – |
非ホジキンリンパ腫の化学療法目的の症例が多くなっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
090010xx02xxxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 37 | 6.30 | 6.02 | 2.70% | 64.89 |
090010xx010xxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2なし | – | – | 10.30 | – | – |
090010xx99x6xx | 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり | – | – | 4.17 | – | – |
090020xx97xxxx | 乳房の良性腫瘍 手術あり | – | – | 4.13 | – | – |
040050xx97x0xx | 胸壁腫瘍、胸膜腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし | – | – | 13.27 | – | – |
乳癌の治療を中心として行っていますが、治療の要する良性疾患にも柔軟に対応しています。初発乳癌手術症例40例のうち術前診断で非浸潤癌の症例は13例(33%)でしたが、病理学的進行度では9例(23%)となりました。
5大癌 | StageI | StageII | StageIII | StageIV | 不明 | 再発 | 病期分類基準(※) | 版数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
胃癌 | 58 | 11 | 14 | 58 | 18 | 29 | 1 | 8 |
大腸癌 | 25 | 61 | 45 | 119 | 75 | 91 | 1 | 8 |
乳癌 | 21 | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
肺癌 | 18 | 14 | 32 | 43 | 61 | 42 | 1 | 8 |
肝癌 | – | – | – | – | – | 27 | 1 | 8 |
当院は、滋賀県地域がん診療連携支援病院でとなっております。胃癌、大腸癌、乳癌は早期に発見されることが多い癌です。
当院では、早期の胃癌に対し内視鏡的治療であるESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を積極的に行っており、stageⅠの患者さんが多く紹介受診されております。また、全身化学療法や手術などを希望して紹介されるstageⅣあるいは再発の患者さんも少なくありません。
大腸癌ではstageⅠ~Ⅲの患者数に大きな差はありあませんが、stageⅣや再発の患者が多くなっています。これは他院で外科的治療の対象外とされていた患者が当院の腹膜播種センターでの治療を希望し全国から受診されているからです。
肺癌では、stageⅢ~Ⅳの患者に対して、化学療法を多く行っています。
肝癌は、症例数は少ないものの比較的早期に見つかる症例も増えています。
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 14 | 12.79 | 54.29 |
中等症 | 152 | 26.97 | 82.25 |
重症 | 39 | 36.72 | 87.23 |
超重症 | – | 49.44 | – |
不明 | 0 | 0.00 | 0.00 |
成人市中肺炎の重症度別では、中等症から重症を多く扱っています。
重症度が高くなるに従って入院期間が長期化する傾向にありますが、早期にリハビリを導入し、離床を進めることで、できるだけ入院期間を短縮するよう心掛けて診療しています。
ICD10 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|
I63$ | 3日以内 | 155 | 79.36 | 79.98 | 21.08% |
I63$ | その他 | 11 | 54.73 | 75.27 | 36.10% |
発症3日以内の急性期脳梗塞の患者が95%以上を占めています。早期から治療を開始していますが、回復期リハビリテーション病棟や療養病床への転院・転棟までに時間を要し、入院期間は長い傾向があります。また、自施設の回復期リハビリテーション病棟や療養病床への転院が多く、転院率も2割程度と低い傾向があります。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 76 | 1.14 | 2.97 | 0.00% | 66.09 |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 70 | 0.91 | 5.40 | 0.00% | 61.01 |
K7402 | 直腸切除・切断術(低位前方切除術) | 44 | 2.73 | 47.41 | 4.55% | 56.55 |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 41 | 4.95 | 17.32 | 2.44% | 65.88 |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 40 | 0.40 | 4.80 | 0.00% | 45.95 |
鼠径ヘルニア、胆嚢疾患や虫垂炎などの身近な疾患では、地域開業医からの紹介患者が増えており、腹腔鏡を主体とした手術加療をおこなっています。
結腸癌に対しても、ガイドラインに沿った治療を選択し鏡視下手術を積極的に取り入れています。
また、腹膜播種センターでは腹膜播種に対して積極的な外科的切除を行っており、播種症例では転移性直腸癌症例が多く認めるため、低位前方切除術の頻度が高くなっています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) | 118 | 2.32 | 44.08 |
19.49% |
82.16 |
K0821 | 人工関節置換術(肩,股,膝) | 115 | 1.24 | 30.63 | 4.35% | 72.59 |
K1423 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) | 84 | 2.69 | 16.44 | 1.19% | 68.24 |
K0811 | 人工骨頭挿入術(肩,股) | 47 | 4.26 | 62.13 | 19.15% | 83.64 |
K1426 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) | 47 | 1.53 | 6.94 | 2.13% | 69.94 |
骨粗鬆症を有した高齢者の転倒による大腿骨近位部骨折に対する骨折観血的手術と人工骨頭挿入術の手術数が増えています。受傷後なるべく早期に手術を行い、当院の回復期リハビリテーション病棟へ転棟し、十分なリハビリテーションを行っています。手術からリハビリテーションまで一連の治療を院内で完結できるメリットがあります。また健康寿命の延伸を目指して、変形性関節症や変形性脊椎症などの慢性疾患に対する人工関節置換術や脊椎手術数も増加しています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K877-2 | 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 | 233 | 1.96 | 5.20 | 0.00% | 48.59 |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) | 85 | 1.51 | 4.04 | 0.00% | 34.79 |
K872-2 | 腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 | 77 | 1.77 | 4.34 | 0.00% | 35.95 |
K8731 | 子宮鏡下子宮筋腫摘出術(電解質溶液利用) | 59 | 1.54 | 1.61 | 0.00% | 43.59 |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 28 | 0.68 | 1.04 | 0.00% | 36.68 |
産婦人科では、腹腔鏡下あるいは子宮鏡下での手術を原則にして術式を決定しています。これらはいづれも低侵襲の手術であり、クリニカルパスを利用して在院日数の短縮に取り組んでいます。大きな筋腫でもこれらの術式で行い、良性疾患に関しては、開腹手術はほとんどありません。また、子宮の温存、摘出、術式の選択など、可能な限り、患者さんの希望に添えるように心がけております。症例数は、どの手術も昨年度より増加しています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 227 | 0.50 | 1.26 | 0.00% | 65.31 |
K721-4 | 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 60 | 1.13 | 4.42 | 0.00% | 65.27 |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) | 49 | 1.37 | 5.92 | 0.00% | 71.43 |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 44 | 3.25 | 9.05 | 4.55% | 77.95 |
K7212 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) | 32 | 0.16 | 1.19 | 0.00% | 62.69 |
消化器内科が行う治療手技は消化器内視鏡を用いた手技となります。胃大腸の良悪性腫瘍に対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)や粘膜下層剥離術(ESD)に積極的に取り組んでいます。消化管内視鏡手技においては前日または当日の入院にて行っています。安全性と在院日数の短縮の両立を目指しています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 158 | 1.78 | 2.62 | 1.90% | 72.08 |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 104 | 1.80 | 4.53 | 3.85% | 77.10 |
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) | 30 | 2.17 | 2.37 | 0.00% | 68.80 |
K5972 | ペースメーカー移植術(経静脈電極) | 25 | 2.88 | 10.12 | 0.00% | 78.80 |
K597-2 | ペースメーカー交換術 | 21 | 1.05 | 11.00 | 0.00% | 81.33 |
循環器内科は薬物治療のみならず侵襲的治療を多く行っている。その中で冠動脈疾患に対する経皮的冠動脈ステント留置術が第一を占める。全国のPCI治療平均年齢は71歳であるが、当院では67歳少し若く、滋賀県湖南医療圏が比較的若年患者の多い地域性を反映している。末梢動脈硬化性疾患、高齢化に伴う心房細動を代表とする頻脈生不整脈に対するカテーテル治療が続く。さらに洞不全症候群や高度房室ブロックに対するペースメーカー植え込み術が多い。また年齢の高齢化でペースメーカーの電池消耗に対する交換術が増加している。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 28 | 1.57 | 22.25 | 21.43% | 81.04 |
K609-2 | 経皮的頸動脈ステント留置術 | – | – | – | – | – |
K386 | 気管切開術 | – | – | – | – | – |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) | – | – | – | – | – |
K1781 | 脳血管内手術(1箇所) | – | – | – | – | – |
K178-4 | 経皮的脳血栓回収術 | – | – | – | – | – |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | – | – | – | – | – |
高齢者の慢性硬膜下血腫手術例が多く、抗血栓剤を服用している事例では、手術開始が数日後に延期することもあり、術前日数がやや長い傾向があります。脳血管障害では、カテーテル治療を積極的に導入しています。また、最近は、高齢者に多い特発性正常圧水頭症の事例が増加し、髄液シャント術の件数が増加しています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 | 65 | 0.18 | 1.20 | 0.00% |
54.51 |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) | 26 | 1.12 | 3.50 | 0.00% | 60.04 |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) | 26 | 3.15 | 7.00 | 3.85% | 72.08 |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 23 | 1.65 | 10.74 | 8.70% | 60.65 |
K7981 | 膀胱結石,異物摘出術(経尿道的手術) | 10 | 1.50 | 2.90 | 0.00% | 76.00 |
尿管結石・腎結石に対してレーザー等を用いた内視鏡手術や、対外衝撃波結石破砕術を積極的に行っています。大きな腎結石に対しても経尿道的アプローチと経皮的アプローチを併用した手術を導入しました。膀胱癌に対しては、膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの)を行い診断、治療を施行しています。また前立腺肥大症についても電解質溶液を用いた内視鏡手術を行っています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出) | 31 | 1.00 | 7.13 | 0.00% | 25.32 |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 17 | 0.94 | 2.94 | 0.00% | 53.47 |
K4611 | 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ) | 14 | 1.00 | 6.57 | 0.00% | 63.57 |
K340-6 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) | 13 | 1.00 | 3.15 | 0.00% | 51.92 |
K461-21 | 内視鏡下甲状腺部分切除、腺腫摘出術(片葉のみ) | 12 | 1.00 | 5.92 | 0.00% | 50.67 |
耳鼻咽喉科領域の炎症性疾患として、習慣性扁桃炎や慢性副鼻腔炎が多い。習慣性扁桃炎は、通常小児に多いが、当院の特徴(小児の受診が少ない)のため、成人の習慣性扁桃炎の手術加療が多い。また慢性副鼻腔炎については、近隣の耳鼻科開業医と連携し、保存的治療で効果のないものに対して手術を行っている。甲状腺腫瘍(悪性を含め)の治療は、滋賀県では最も多い。進行癌の治療から、内視鏡手術まで、甲状腺手術に関しては全ての治療が可能である。内視鏡手術は滋賀県では、当院のみが行っている。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K196-2 | 胸腔鏡下交感神経節切除術(両側) | 21 | 0.95 | 1.05 | 0.00% | 21.19 |
K5131 | 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) | 16 | 8.13 | 3.81 | 0.00% | 23.75 |
K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) | 11 | 1.55 | 10.09 | 9.09% | 69.18 |
K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) | – | – | – | – | – |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) | – | – | – | – | – |
呼吸器外科では、原発性肺癌に代表される肺悪性腫瘍だけでなく、気胸や手掌多汗症などの良性疾患に対する外科治療をおこなっております。上記表には反映されておりませんが、気管支形成や血管形成、隣接臓器合併切除を伴うような拡大手術にも取り組んでおります。また、他院からのご紹介も含め、CVポート(化学療法などのための埋め込み用カテーテル)留置手術も積極的におこなっております。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K635-3 | 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 | 37 | 16.27 | 94.46 | 35.14% | 73.08 |
K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) | 18 | 5.67 | 9.94 | 16.67% | 74.00 |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | – | – | – | – | – |
K616-4 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 | – | – | – | – | – |
K616-41 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) | – | – | – | – | – |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | – | – | – | – | – |
腹膜透析治療に必要な連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術や血液透析治療に必要な内シャント造設術を施行しています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) | 354 | 0.00 | 1.02 | 0.00% | 75.13 |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) | 11 | 0.00 | 3.36 | 0.00% | 70.64 |
K281 | 増殖性硝子体網膜症手術 | – | – | – | – | – |
K2762 | 網膜光凝固術(その他特殊なもの(一連につき)) | – | – | – | – | – |
K2822 | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない場合) | – | – | – | – | – |
眼科では、白内障に対しての水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの)が多く施行され、眼科全体の9割以上を占めています。その次は、網膜剥離や糖尿病網膜症に対しての硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む)となっています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 37 | 0.92 | 4.38 | 2.70% | 64.89 |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | – | – | – | – | – |
K4741 | 乳腺腫瘍摘出術(長径5cm未満) | – | – | – | – | – |
K4742 | 乳腺腫瘍摘出術(長径5cm以上) | – | – | – | – | – |
K474-2 | 乳管腺葉区域切除術 | – | – | – | – | – |
乳腺外科で施行した乳がんの手術は40例で90%が乳房温存手術で、残り10%が乳房全摘手術でした。
入院で行った良性乳腺疾患の手術は3例でした。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K836 | 停留精巣固定術 | 15 | 0.00 | 1.00 | 0.00% | 2.3 |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | – | – | – | – | – |
K6333 | 臍ヘルニア手術 | – | – | – | – | – |
停留精巣固定術を多く、手術を行いました。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) | 10 | 1.00 | 7.40 | 0.00% | 80.90 |
K0053 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) | – | – | – | – | – |
K0062 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) | – | – | – | – | – |
K0052 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) | – | – | – | – | – |
K0063 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) | – | – | – | – | – |
皮膚科では主に両腫瘍と対象として外来手術、あるいは入院手術を行っています。
通常は縫合できる範囲で切除を行いますが、腫瘍が大きい場合は皮弁術や植皮術を用いて再建を行うこともあります。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 異なる | – | – |
同一 | 20 | 0.22% | ||
180010 | 敗血症 | 異なる | 29 | 0.32% |
同一 | 16 | 0.18% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 異なる | – | – |
同一 |
– |
– | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 異なる |
21 |
0.23% |
同一 | – | – |
入院契機に注目すると、DICでは同一の症例が増えており同一疾患で繰り返し発症していることが推定されます。
また、敗血症・手術・処置等合併症では異なる契機症例が多く、外科的治療後や呼吸器感染症や血液疾患に合併して発症していると思われます。高度重症例や難度の高い症例の治療にあたっている結果と思われます。