治療は入院、外来とも9:00~17:00まで行っていますが、治療の特殊性から救急患者さんには24時間体制で対応しています。治療は衣服と持ち物に制限がありますが、患者さんは治療器内で横になっていただき、テレビなどを見ながらリラックスした雰囲気で治療が受けられます。
開設 | 平成18年4月 新築増床移転に伴い設置 | ||||||
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装置 |
純酸素加圧式第1種治療装置(SECHRIST 2800J)1台 純酸素加圧式第1種治療装置(BARA-MED)1台 |
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医 師 | 水野 明里(眼科)高気圧酸素療法専門医 | ||||||
松村 憲一(脳神経外科)高気圧酸素療法専門医 | |||||||
担当技師 | 臨床工学技士7名 |
日本高気圧環境・潜水医学会会員加入施設
透明な治療器の中を100%の酸素で満たし、私たちの暮らしている地上よりも2~3倍高い気圧(水深10~17mに相当)に調節します。
治療器の中で90分程度過ごしていただくことで、血中の酸素量を通常の10~15倍に増やします。また、気圧を高くすることによって体内のガスの容積を 小さくできます。さらに、酸素の毒性を利用して細菌を抑制します。このような特性を利用し、さまざまな病態を改善することができます。
治療は通常1日1回とし、治療回数は疾患の状態で専門医の判断により10回~30回程度となります。
1.減圧症または空気塞栓に対するもの
※減圧症または空気塞栓の治療は症状を見て専門医の判断とさせていただきます。
2.その他のもの
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(眼科水野明里医師の外来を受診してください。※月~金曜日の午前のみ)
(脳神経外科松村憲一医師の外来を受診してください。※水曜日の午前のみ)
高気圧酸素治療室は3階エレベーターホール出てすぐの所にあります。
当院の高気圧酸素装置は1人用装置です。治療中は1人の患者さんに1人の技士が担当します。
高気圧酸素装置内にストレッチャーで入り100%酸素によって全行程を行います。
100%酸素を使用する為、発火性のあるものは持ち込めません。治療衣は高気圧酸素専用衣を着用していただきます。安心して治療を受けていただくために、治療装置は透明で外が見え、治療中も操作技士と会話できる構造です。また、治療中はTV鑑賞することもできます。
何も持ち込めません。
通常では・・・
全体の所要時間は90分です
高気圧酸素療法とは大気よりも高い気圧の中で酸素を吸入し、血液中に多量の酸素を溶解させます。そうすることで身体のすみずみまで酸素をいきわたらせ、各種の低酸素症状を改善させる治療です。実際には大気の2倍から2.5倍の高圧の装置の中で約90分間過ごすことになります。
治療中、テレビ鑑賞や操作者と会話をすることができます。
大気中 | 高気圧酸素治療中 |
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通常、私たちが呼吸して取り込んだ酸素は、血液中にあるヘモグロビンに結びついて全身に運ばれて消費されます。ヘモグロビンと酸素が結びつく数には限りがあるため、決められた量以上の酸素を全身へ運ぶことはできません。 |
気圧を高くすることで、結びつくヘモグロビンがなくても酸素は血液中に溶け込むことができます。その結果、通常よりも血液中には大量の酸素が流れることになります。大量の酸素は、新しい毛細血管を形成し、血流障害となった組織へ酸素を与えます(低酸素血症を改善)。 |
マッチ、ライター、タバコ、カイロ、その他保暖器具、時計、ラジオ、携帯電話、その他電気・電子器具、油脂類、消毒用アルコール、ベンジンの他引火性物品等
※私物の持ち込みは禁止です!! 技師から衣類や持ち物の確認をさせていただきます。
医師からの説明 → 胸部レントゲン撮影 → 技師からの説明、治療日程の調整 → 治療開始
※病名によって異なりますが、10~30回ほどの治療を行います。