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循環器内科

診療内容

1.心不全

近年の高齢化社会に伴い心不全症例が増加し続け胃がんの死亡率よりも高い死因となっています。息切れや疲れやすいといったよくある症状が心不全のサインであり、的確な診断と破綻した循環動態を管理し症例に応じた薬物治療を駆使して、ICU管理となる重症例まで幅広く治療にあたっています。またリハビリテーションと連携して心臓リハビリテーションに力をいれており早期離床、社会復帰に貢献しています。

2.虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)

狭心症・心筋梗塞は、併せて虚血性心疾患と呼ばれますが、癌・脳卒中と並ぶ日本人の三大死因の一つで、食事の西洋化、高齢化社会の到来、メタボリックシンドロームの患者さんの増加などを背景として、患者数は増加の一途です。ただし、近年の医療技術の進歩により、カテーテル治療やバイパス手術にて適切に治療を行えば治し得る病気です。
狭心症は、心臓に血液を送る冠動脈という血管に動脈硬化が生じ、プラーク沈着のため狭くなり血流が障害された結果、胸部圧迫感などの症状が生じる病気です。それが悪化し冠動脈が閉塞してしまうと心筋梗塞となり、命に関わる状態になりかねない病気です。
発症後、早期の死亡率が極めて高い急性心筋梗塞には24時間体制で対応しています。冠動脈ステント留置術、薬剤溶出性バルーン(Drug Coating Balloon)など多様な機器を適切に用いて、症例ごとに心臓血管外科チームによるバイパス外科治療も含めた専門的な治療を提供しています。
胸が締め付けられるような症状をお持ちの方、糖尿病や脂質異常症のような狭心症・心筋梗塞の危険因子をお持ちの方は、早めの精査をお勧めいたします。お気軽に受診ください。  
年間約450症例の冠動脈(心臓)カテーテル検査を施行し250症例程度の患者さんがカテーテル治療(冠動脈形成術、ステント留置術)を受けておられます。

    

虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)の治療ついて

詳しくはこちら
  1. 経皮的冠動脈インターベンション(PCI)
  2. 冠動脈ステント留置術

通常の冠動脈ステント留置術に加えて、以下の治療も行います。
  1. 方向性冠動脈粥腫切除術によるステントを使わない治療
  2. ロータブレーターを用いた高度石灰化病変に対する治療
  3. 慢性完全閉塞病変に対するカテーテル治療 

方向性冠動脈粥腫切除術によるステントを使わない治療

Directional Coronary Atherectomy(DCA)

冠動脈のプラーク※をカッターで切除し、内腔を拡大する治療です。従来の金属ステントを使わず、良好な血管拡張が得られます。カッター部分にあるウィンドウをプラークに押し当て、高速回転するカッターでプラーク削り取っていきます。その削ったプラークは左側のスペースに収納され、カテーテルと共に体外へ回収する構造となっています。

※粥腫(じゅくしゅ):血管の内膜面にコレステロールが沈着して塊となっている状態です。お粥のような柔らかい塊になるので、粥腫とよばれます。プラーク、アテロームなどともよばれます。


治療方法

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ロータブレーターを用いた高度石灰化病変に対する治療

Rotational Coronary Atherectomy(ロータブレーター)

先端にダイヤモンドがついたバーを高速回転させることにより、通常のバルーンでは拡張困難な高度石灰化病変を破砕して、血管の拡張を行います。

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慢性完全閉塞病変に対するカテーテル治療

カテーテル治療はバルーン、ステントなどにて拡張を行う前に、ガイドワイヤーと呼ばれる針金で病変を通り越して通過させる必要があります。しかし、動脈が完全に閉塞し時間が経過した慢性完全閉塞病変ではガイドワイヤーを通過させるのが難しい場合があります。その際には、血管内超音波を駆使したり、側副血行路を介した逆行性のアプローチが有効です。

狭心症外来

当院の狭心症外来では、狭心症・心筋梗塞の患者さんに先進のデバイスと高度な技術で、先進的な治療をご提供いたします。

月曜午前・水曜午後

担当医:循環器内科 岡田正治 (心臓・下肢動脈に対し3000例以上のカテーテル治療経験あり)
詳細は外来担当医表をご確認ください。


↑広報誌あおばなvol.52掲載(クリックすると大きく表示されます)

メディア掲載情報


▶クリックしてご覧いただけます。

 

3.心臓弁膜症、心筋疾患

心臓弁膜症、および心筋疾患では従来からの僧房弁狭窄にたいするPTMC(経皮的僧房弁交連切開術)に加えて重度の大動脈弁狭窄に対するブリッジ治療としてPTAV(経皮的大動脈弁形成術)を開始しております。高齢の大動脈弁狭窄患者に対しても低侵襲で行えるため、手術療法やTAVI治療の適応となりにくい症例でも手術可能であり、注目される治療です。閉塞性肥大型心筋症に対するPTSMA(経皮的中隔心筋焼灼術)でも実績を重ねております。もちろん、外科的手術療法が必要な症例に対しては、当院心臓血管外科と緊密に連携しチーム医療で診療にあたっております。

4.不整脈

平成25年度に不整脈外来開設を行い、不整脈に対するカテーテル治療は発作性上室性頻拍の頻拍症からスタートしました。平成26年度からは、脳卒中の原因となる心房細動に対するカテーテルアブレーション(肺静脈隔離術:PV isolation)を開始しております。現在不整脈診療チーム全体の技術向上により心房細動を安定的に治療していくことが可能となっております。年間50症例程度の患者さんが治療を受けておられます。

心房細動の治療ついて

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心房細動について

通常、私たちの心臓は1分間に50~100回、比較的正しくうっていますが、正常でないうち方をしている脈を「不整脈」と言います。
不整脈では、拍動が不規則になったり、ずいぶん遅くなったりすることがあります。また、規則正しく、速すぎもせず遅すぎもしない不整脈もあります。

心房細動は治療が必要な不整脈のひとつであり、年齢が進むにつれ多く見られるようになります。心房細動は、はじめ短い発作として現れ、発作を繰り返しながら頻度と持続時間が増え、最終的には心房細動の状態で固定してしまい、正常な脈に戻らなくなります。これは数年から十数年、あるいはもっと長い時間をかけて移行すると言われます。乱れた速い脈を非常に不快に感じる人もいれば、全く自覚のない人もおり、症状は様々ですが、症状があると日常生活の妨げになることは間違いありません。

心房細動の合併症

心臓のポンプの働きが足りないことを「心不全」と言いますが、心房細動が原因で心不全を引き起こすことがあります。どれくらいの時間、心房細動が続くと、心臓のポンプ機能に影響が出てくるのかは人によって様々であり、今大丈夫だからと言って将来的に心不全にならないとは言えません。もうひとつの問題が心房細動による「脳梗塞」で、全ての脳梗塞の20~30%を占めています。しかも、重度の後遺症が残る脳梗塞を起こしやすいとされています。また、心房細動の人は認知症および認知機能低下のリスクが高いことも分かっています。

心房細動の治療

あまりに脈が速すぎるため血圧が下がってしまうような場合には、まず血圧を安定させるため、注射や点滴で脈を遅くする治療を行います。場合によっては電気ショックが必要なこともあります。次に脳梗塞を予防するため、抗凝固薬(いわゆる“血をサラサラにする薬”)をのみます。ただし抗凝固薬には出血の危険性があるので、その危険性が高い場合はのまないこともあります。

カテーテルアブレーション(経皮的カテーテル心筋焼灼術)とは

不整脈のカテーテル治療を「アブレーション」と言います。心房細動のアブレーションでは、足の付け根や首、肩の血管内に細い管(カテーテル)を挿入し、心電図を見ながら、心房細動の原因となっている部位や、心房細動を持続させる要因となる部位を焼灼(しょうしゃく)します。この際、当院ではレントゲンによる投透視と併せ、3Dマッピングシステムを用いた三次元イメージ下に治療を行っています。

3Dマッピングシステムで治療部位を正確に確認
モニターで心電図を確認する様子

薬による治療しかなかった頃は、正常な脈を維持する治療を行っていも、心不全や脳梗塞が減ることはありませんでしたが、アブレーションによる治療で心不全や脳梗塞のリスクを低下させる効果が分かってきています。

患者さんの状態に合わせた治療法をご提案いたします

当院では、正常な脈を維持できると期待できる可能性がある方には、身体への負担が少ないアブレーション治療を積極的に提案しています。一方で、正常な脈に戻すことが難しい場合には、脈の速さや血栓リスクをコントロールし症状を軽減するとともに、今後の心臓のポンプ機能低下をできるだけ防ぐ治療を行っています。お気軽にご相談ください。

 

 

 

5.肺高血圧症

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こんな症状はありませんか?

  • 軽い動作をしたときに息切れがする
  • 疲労感や倦怠感がある
  • 呼吸困難になりやすい
  • たちくらみ、めまいが起こる
  • 顔や足などにむくみが生じる

それ、もしかしたら肺高血圧症かもしれません!

肺高血圧症ってどんな病気?

 肺高血圧症は心臓から肺に血液を送る肺動脈という血管が何らかの原因で狭くなって、血液が流れにくくなり、肺動脈の血圧が高くなる状態が続く病気です。肺動脈の血圧が高い状態が続くと、肺に血液を送る心臓の右側に負荷がかかり、拡がったままで元に戻らなくなります。さらに病気が進行すると心臓の右側の機能が低下し、全身の血液の流れに障害がでてきます。この病気は診断と治療が難しく、国から一部が難病に指定されています。以前は根治するためには「肺移植」しかありませんでしたが、最近では新薬の開発が進み、内科治療による延命の可能性が出てきました。

 

肺高血圧症の種類

 肺高血圧症には原因によって5つに分類されています。

どんな症状がでるの?

 肺高血圧症は病気の進行とともに症状が現れます。

 自覚症状として多いのが動いたときの息切れ、疲労感や倦怠感、顔・足のむくみなどです。病気が進行して心臓の機能が低下すると、呼吸困難やたちくらみ、失神を起こしたりするようになります。

肺高血圧症の診断

 肺高血圧症と診断されるまでには、いくつかの検査が行われます。
また、診断された後も、どのような治療を行うかを決定したり、経過を確認するため、同様の検査を繰り返し行うことがあります。

肺高血圧症の治療

 肺高血圧症と診断された患者さんは、症状を悪化させないよう過度の運動や労作を避け、風邪などの感染症予防や避妊など、日常生活にも注意を払いながら治療を行います。

 治療は肺の血管を拡げる肺高血圧症治療薬による治療を行います。最大3種類の薬を併用することもあります。また、病気に伴って現れる症状を予防、軽減するための治療があります。

 薬物療法で効果が現れない場合は肺移植を行います。

公費負担

 肺高血圧症は厚生労働省により難病や小児慢性特定疾病の指定を受けていますので、さまざまな医療費助成制度が適応されます。どの制度が適応されるかは、疾患の種類や障害の度合いによって異なりますので、主治医やソーシャルワーカ-にご相談ください。

〈主な助成制度〉

 

6.閉塞性動脈硬化症

糖尿病患者さんの増加に伴い患者数が増加している末梢血管病変において、特に下肢閉塞性動脈硬化症の治療に注力しています。下肢の壊死を伴うような重症下肢虚血に高い効果があり、下肢切断を回避できる場合も多くあります。心臓血管外科やフットケアチームと連携しながらカテーテル治療を行っており、年間50症例程度の患者さんが治療を受けておられます。

末梢動脈疾患(PAD)

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こんな症状はありませんか?

足が痛い
  • 歩くと痛むが、休むと落ち着く。
  • 休んでいても足が痛む。
  • 痛くて夜眠れないことがある。
足が冷たい
  • 右足と左足の温かさが違う。
  • 運動をしたあとに冷たく感じることがある。
足の色が悪い
  • 足の色が変わってきた
  • 足にジクジクした傷ができてなかなか治らない
足がしびれる
  • じんじん、ちくちく、ぴりぴりした感じがする。
  • 足が重い感じがする。

チェックリスト

□足がしびれる、冷たい

□足の色が悪い(赤紫、白、青紫)

□左右の足の色が違う

□歩くとふくらはぎが痛くなり、休むと10分くらいで痛みが消える

□上り坂や階段で、ふくらはぎが痛くなる

□寝ている時でも足が刺すように痛い

□足・指の小さな傷でも治りにくい

□足の指が黒く壊死している

□足に潰瘍ができてなかなかなおらない

□足の血管の病気になりやすい人
  (糖尿病、高血圧、たばこを吸っている、透析をしている、コレステロールが高い)

1.閉塞性動脈硬化症って、どんな病気?

足の血流が悪くなる病気です。
閉塞性動脈硬化症とは、足の血流が悪くなる病気です。動脈硬化などによって足の動脈が狭くなったり詰まったりすると、足に十分な血液が送ってあげられなくなります。そうすると足が冷たくなったり痺れたりしますし、さらに悪くなると足が腐ってしまうこともあります。欧米では、たくさんの人が足の血管の病気のために足を切断しています。肉食が多くなったためか、最近は日本でも大きな問題となってきました。

2.足の血管の病気はがんより怖い

足の血管に動脈硬化がある人は、全身の血管に動脈硬化が進んできている可能性がとても高いのです。
足の血管の病気があると、大腸がんなどのがんの患者さんよりも寿命が短くなることがわかっています。心臓や頭の血管に動脈硬化がある場合は、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが段違いに高まります。足の動脈と一緒に心臓や脳血管もチェックして治療することで、このような恐ろしい病気の予防もすることができます。

3.どんな症状がでるの?

冷感
左右どちらかの足に冷感を伴うことがあります。
歩くと、痛む
歩行していると足のふくらはぎのあたりが痛くなり、歩けなくなりますが、 しばらく休憩すると痛みはとれて、歩行可能になります(間欠性跛行)。 痛みのほかに、疲労、つる、痙攣などの症状も見られます。
疼痛
安静にしていても足が痛み、とくに横になったり、足を上げると痛みます。
傷が治らない

足の指先や指の間、かかとなどにできた傷が、なかなか治らないことがあります。
特に皮膚の色が紫色や黒っぽくなっていると要注意です。

4.かんたんな検査で診断ができます

簡単な検査で早期発見が可能です。最初にABI検査を行います。手と足の血圧を同時に測る機械で、痛みや危険もなく10分ほどで検査が終了します。この検査で異常があれば、どの部位の血管が悪いのかを調べていきます。これも外来で検査ができます。一番はっきりわかるのがCT検査や超音波検査です。造影剤という薬を点滴しながらCT検査をすると、血管がはっきりと撮影できます。腎臓が悪いと造影剤を使えませんので、そういう方の場合にはMRI検査をします。もう一つ大切なのは心臓や脳の血管の動脈硬化を調べることです。足の血管の病気の患者さんは、心筋梗塞や脳梗塞で命を落とすことが多いからです。CT検査やMRI検査で、外来でかんたんに検査することができます。

5.治療について

飲み薬で治療を開始します。禁煙も大切です。これで症状が取れない時には、さらにいろいろな治療方法があります。
最近は治療が進歩して、足の血管を直接治療することができるようになりました。動脈硬化で血管が狭くなったり詰まったりすることが原因なので、動脈の狭いところを拡げてあげれば、症状は劇的に良くなります。以前なら足の切断が必要だったような重症の患者さんでも、切らなくてすむようになってきました。
血管を拡げる治療は局所麻酔で行います。足の付け根や手から注射し、カテーテルという管を使って治療します。2泊3日程度の入院で、治療時間は1、2時間で終わります。

6.高気圧酸素療法と脊髄刺激療法

カテーテル治療やバイパス手術が難しい場合でも、高気圧酸素療法や脊髄刺激療法(SCS)が可能です。 高気圧酸素療法とは、高濃度の酸素を吸入する治療です。特殊な治療装置が必要です。 脊髄刺激療法は背中にマッチ箱くらいの大きさの機械を植え込んで脊髄を電気刺激することで、血流を良くし痛みをとる治療です。 この治療を行っている病院は少なく、近畿では数施設しかありません。

高気圧酸素療法                  SCS(脊髄刺激療法)

7.足のケアが大切

  1. あしを清潔にすること

    石鹸でていねいに洗い、指の間もきれいにしましょう。

  2. あしを温かくあたためましょう

    もめんのくつ下をはいて冷たくならないよう気をつけましょう。

    お風呂も効果的。
    ※カイロなどはおすすめできません。

  3. けがは禁物

    いったん傷ができるとなかなか治りません。
    ばい菌がはいると重症化することがあります。
    深づめに注意!

  4. 自分の足にあった靴えらび

    サイズがあっていないと、血流がさらに悪くなります

 

7. 高血圧症

高血圧は、脳卒中や心筋梗塞、心不全、腎臓病などの発症・進展に関わる重要な疾患です。 当科では、生活習慣の改善や薬物療法による血圧管理を基本とし、患者さん一人ひとりの状態に応じた治療を行っています。

2026年9月より「高血圧専門外来」を開設し、血圧のコントロールが難しい患者さんに対して、より専門的な診療を行います。 また、治療抵抗性高血圧に対する治療の選択肢の一つとして、カテーテルを用いた「腎デナベーション治療」を開始します。

高血圧専門外来ついて

高血圧専門外来では、血圧の状態や生活習慣、服薬状況などを確認し、患者さんに適した治療方針を検討します。 複数の降圧薬を使用しても血圧のコントロールが難しい場合には、治療抵抗性高血圧について評価を行い、必要に応じて腎デナベーション治療の適応を検討します。

詳しくはこちら

高血圧は、脳卒中や心筋梗塞、心不全、腎臓病など、さまざまな病気につながる重要な疾患です。

淡海医療センターでは、日本高血圧学会認定「高血圧専門医」による「高血圧専門外来」を2026年9月より開始しました。

血圧が高い方はもちろん、薬を飲んでも血圧が下がりにくい方や、高血圧の原因について詳しく調べたい方など、血圧について気になることがある方を対象に、専門的な診療を行います。

こんな方はご相談ください

  • 健診などで血圧が高いと言われた
  • 血圧の薬を飲んでいるが、なかなか下がらない
  • 複数の降圧薬を服用しているが、血圧のコントロールが難しい
  • 家庭で測る血圧が高い
  • 高血圧の原因を詳しく調べたい
  • 高血圧と腎臓病の関係が気になる
  • 高血圧による心臓や血管への影響が心配

高血圧専門外来の特徴

高血圧の原因を詳しく調べます

高血圧の多くは、生活習慣や遺伝的な要因などが複雑に関係しています。一方で、腎臓やホルモンなどの病気が原因となって血圧が上昇する「二次性高血圧」の場合もあります。

当外来では、患者さんの状態に応じて必要な検査を行い、高血圧の原因や合併症の有無を詳しく評価します。

一人ひとりに合わせた治療を行います

年齢や生活習慣、合併症、服用している薬などを考慮し、生活習慣の改善や薬物療法など、一人ひとりに合わせた治療を検討します。

血圧のコントロールが難しい方にも対応します

降圧薬を使用しているにもかかわらず、血圧のコントロールが難しい場合には、高血圧の原因や現在の治療内容を改めて評価し、より適切な治療方法を検討します。

複数の降圧薬を使用している方だけでなく、2種類程度の降圧薬を使用していても血圧のコントロールに難渋している場合など、血圧について気になることがあればご相談ください。

血圧コントロールについては、岸森医師に限らず、月曜日から金曜日までの循環器内科の担当医へご紹介ください。

新しい治療「腎デナベーション治療」

2026年9月より、腎デナベーション治療を開始しました。

腎デナベーションは、腎臓につながる神経にカテーテルを用いてアプローチし、血圧のコントロールを目指す治療です。

主に、薬物療法などを行っても血圧のコントロールが難しい治療抵抗性高血圧の患者さんについて、適応を慎重に検討します。

「薬を飲んでいるのに、血圧がなかなか下がらない」

降圧薬を2種類使用している場合でも、血圧のコントロールに難渋している方は、まずは循環器内科へご相談ください。

※腎デナベーション治療は、すべての高血圧患者さんが対象となる治療ではありません。診察・検査の結果を踏まえ、適応を判断します。

診療の流れ

  1. 受診・問診
  2. 血圧、生活習慣、服薬状況などを確認
  3. 必要な検査を実施
  4. 高血圧の原因や重症度を評価
  5. 治療方針をご提案
  6. 必要に応じて、腎デナベーション治療などを検討

▶ 腎デナベーション治療について詳しくはこちら

高血圧専門外来 担当医

診療科 循環器内科
担当医 岸森 健文
役職 医長
資格 日本内科学会認定内科医
日本循環器学会循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定医
日本高血圧学会認定 高血圧専門医
AHA BLS インストラクター

※血圧のコントロールに難渋している患者さんについては、岸森医師に限らず、月曜日から金曜日までの循環器内科担当医へご紹介ください。

▶ 外来担当表はこちら

▶ 外来の診察予約についてはこちら

血圧について気になることがあれば、循環器内科へご相談ください

「血圧が高いけれど、病院に行くほどなのか分からない」「薬を飲んでいるのに血圧が下がらない」など、血圧について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

淡海医療センターでは、日本高血圧学会認定「高血圧専門医」による高血圧専門外来を開設し、血圧のコントロールが難しい方についても、循環器内科で診療を行っています。

 

腎デナベーション治療ついて

腎デナベーション治療は、腎動脈の周囲にある交感神経をカテーテルによって焼灼することで、交感神経の過剰な働きを抑え、血圧を下げることを目指す治療です。 生活習慣の改善や薬物療法を行っても血圧のコントロールが難しい治療抵抗性高血圧に対する治療選択肢の一つです。

詳しくはこちら

お薬だけでは血圧のコントロールが難しい方へ

淡海医療センターでは、2026年9月より 腎デナベーション治療を開始しました。

腎デナベーションは、カテーテルを用いて腎動脈の周囲にある神経にアプローチし、 血圧のコントロールを目指す治療です。

高血圧の治療では、生活習慣の改善や薬物療法が基本となります。 一方、複数の降圧薬を使用しても血圧のコントロールが難しい場合には、 治療の選択肢の一つとして腎デナベーションが検討されることがあります。

腎デナベーションとは

腎臓には、血圧の調節に関係する「腎交感神経」が走っています。 腎デナベーションでは、カテーテルを腎動脈まで進め、 腎動脈の周囲にある交感神経にエネルギーを加えることで、 神経活動を抑制することを目指します。

カテーテルを血管内から挿入して治療を行うため、 外科的に腎臓を切除するような治療ではありません。

日本メドトロニック株式会社 提供

どのような方が対象になりますか?

腎デナベーションは、すべての高血圧患者さんに行う治療ではありません。

主に、複数の降圧薬による治療を行っても血圧のコントロールが難しい治療抵抗性高血圧の患者さんなどについて、適応を慎重に検討します。

腎デナベーションの適応判定では、降圧薬を3剤以上使用しても血圧のコントロールが難しい場合などが一つの目安となりますが、2剤の降圧薬を使用している場合でも、血圧のコントロールに難渋している方は、積極的にご相談ください。

  • 複数の降圧薬を服用している
  • 薬物治療を続けても血圧が十分に下がらない
  • 2剤の降圧薬を使用しているが、血圧のコントロールが難しい
  • 血圧のコントロールが長期間難しい
  • 高血圧による臓器障害などが心配

実際に治療の対象となるかどうかは、血圧の状態、服薬状況、腎臓や血管の状態などを確認したうえで判断します。

腎デナベーション治療対象者判定チャート

日本メドトロニック株式会社 提供

※判定チャートでは降圧薬3剤以上で血圧コントロールが困難な場合を示していますが、2剤の降圧薬を使用している場合でも、血圧のコントロールに難渋している方はご相談ください。

治療を検討するまでの流れ

  1. 高血圧専門外来を受診


    現在の血圧や服薬状況、これまでの治療経過などを確認します。
  2. 必要な検査


    血液検査や尿検査、画像検査など、患者さんの状態に応じた検査を行います。
  3. 高血圧の原因・治療状況を評価


    薬物療法の内容や服薬状況、高血圧の原因などを総合的に確認します。
  4. 腎デナベーションの適応を検討


    検査結果などをもとに、治療の適応について判断します。
  5. 治療


    適応があると判断された場合、治療について詳しく説明し、 同意をいただいたうえで実施します。

治療について

腎デナベーションは、カテーテルを用いて血管内から腎動脈へアプローチし、 腎動脈の周囲にある交感神経にエネルギーを加えることで、 神経活動を抑制することを目指す治療です。

治療では、足の付け根の血管(鼠径部)からカテーテルを挿入し、 腎臓につながる血管までカテーテルを進めます。 腎動脈の周囲にある交感神経に対してエネルギーを加え、 部分的に遮断することで、神経活動を抑制することで、血圧のコントロールを目指します。

全身麻酔ではなく、局所麻酔による治療となります。

腎デナベーション治療のイメージ

日本メドトロニック株式会社 提供

カテーテルの種類

腎デナベーション治療に用いられるカテーテルには、さまざまな種類があります。 カテーテルの先端から高周波や超音波などのエネルギーを送達します。

治療方法 カテーテルを用いた血管内治療
治療部位 腎動脈周囲の交感神経
治療の目的 血圧のコントロールを目指す

治療当日の過ごし方と治療後の生活

手術前

事前の検査

治療を受けられるかどうか、血圧の詳しい測定や腎臓の検査を行います。 薬や体の状態を確認して、医師と相談して治療を決定します。

治療前の準備

病院から準備するよう指示された入院用品を事前に準備します。 治療日の前夜または当日の朝から飲食は禁止となり、 カテーテルを挿入する部位の毛を剃るなどの準備を行います。

健康面で変化があった場合は、直ちに担当医師やスタッフにお伝えください。 たとえば、細菌やウイルスに感染していると、治療に伴う合併症のリスクが高くなることがあります。

治療時間と入院期間

腎デナベーションを受けるための入院期間は、2泊3日が一般的です。 治療にかかる時間は、約1~2時間です。

カテーテルの挿入部位に数ミリほどの小さな傷がつきます。 個人差はありますが、一般的に術後の痛みは軽度とされています。 特に異常がなければ、治療の翌日からベッドを離れて歩くことができます。

合併症のこと

腎デナベーション治療に伴う合併症の詳細については医師にご確認ください。

治療当日の流れ

  1. 消毒・麻酔

    カテーテルを挿入する部位を消毒し、局所麻酔を行います。 痛みを和らげるために鎮痛剤・鎮静剤も使用します。

  2. シース・カテーテルの挿入

    カテーテルを挿入するためのシースと呼ばれる管を、 足の付け根から血管内に挿入します。 その後シースを介して、カテーテルを血管内に挿入します。

  3. 腎デナベーション治療

    治療用のカテーテルを腎動脈に挿入し、エネルギーを送達し、 焼灼します。熱さや痛みを感じる可能性もありますが、 その際は医療スタッフにお伝えください。

  4. 止血

    治療後、カテーテルをすべて抜き、挿入部位を圧迫して止血します。

  5. 経過観察

    治療後は、数時間ベッドで安静にします。 手術後の状態を確認します。

手術後の生活

医師の判断によりますが、ほとんどの人が、1週間以内に通常の生活を再開できます。薬の服用については、医師が変更を推奨しない限り、処方された降圧薬(および他の薬)を継続して服用してください。

フォローアップの診察の際、 気になることがあれば医師に相談してください。

腎デナベーションのメリットと注意点

期待されること

腎デナベーションは、薬物療法などでは血圧のコントロールが難しい患者さんに対して、 血圧管理の新たな選択肢となることが期待されています。

治療にあたっての注意点

腎デナベーションを行ったすべての患者さんで同じ効果が得られるとは限りません。 また、治療には合併症などのリスクがあります。

治療を検討する際には、期待される効果だけでなく、 治療のリスクや他の治療方法についても説明し、 十分にご理解いただいたうえで治療を行います。

高血圧専門医による診療

当院では、日本高血圧学会認定「高血圧専門医」による 高血圧専門外来を開設しています。

腎デナベーション治療の適応についても、 高血圧の状態を総合的に評価したうえで検討します。

「薬を飲んでいるのに、血圧がなかなか下がらない」

そのような場合には、自己判断で薬を中断・変更せず、 まずは医師にご相談ください。

よくあるご質問

Q. 高血圧なら誰でも治療を受けられますか?

いいえ。腎デナベーションは、すべての高血圧患者さんが対象となる治療ではありません。 血圧の状態や服薬状況、腎臓・血管の状態などを確認し、適応を判断します。

Q. 薬を飲まなくてもよくなりますか?

腎デナベーションを行った場合でも、薬物療法が必要となることがあります。 治療後も血圧の状態を確認しながら、適切な治療を継続します。

Q. どこで相談できますか?

まずは当院の高血圧専門外来へご相談ください。

▶ 高血圧専門外来について詳しくはこちら

受診について

診療科 循環器内科
外来 高血圧専門外来
担当医 岸森 健文

▶ 外来担当表はこちら

▶ 外来の診察予約についてはこちら

 

専門外来のご案内

高血圧専門外来

血圧のコントロールが難しい方を対象に、高血圧を専門とする医師が診療を行います。 生活習慣や服薬状況などを確認し、患者さん一人ひとりの状態に応じた治療方針を検討します。 治療抵抗性高血圧が疑われる場合には、腎デナベーション治療の適応についても評価します。

詳しくはこちら

高血圧は、脳卒中や心筋梗塞、心不全、腎臓病など、さまざまな病気につながる重要な疾患です。

淡海医療センターでは、日本高血圧学会認定「高血圧専門医」による「高血圧専門外来」を2026年9月より開始しました。

血圧が高い方はもちろん、薬を飲んでも血圧が下がりにくい方や、高血圧の原因について詳しく調べたい方など、血圧について気になることがある方を対象に、専門的な診療を行います。

こんな方はご相談ください

  • 健診などで血圧が高いと言われた
  • 血圧の薬を飲んでいるが、なかなか下がらない
  • 複数の降圧薬を服用しているが、血圧のコントロールが難しい
  • 家庭で測る血圧が高い
  • 高血圧の原因を詳しく調べたい
  • 高血圧と腎臓病の関係が気になる
  • 高血圧による心臓や血管への影響が心配

高血圧専門外来の特徴

高血圧の原因を詳しく調べます

高血圧の多くは、生活習慣や遺伝的な要因などが複雑に関係しています。一方で、腎臓やホルモンなどの病気が原因となって血圧が上昇する「二次性高血圧」の場合もあります。

当外来では、患者さんの状態に応じて必要な検査を行い、高血圧の原因や合併症の有無を詳しく評価します。

一人ひとりに合わせた治療を行います

年齢や生活習慣、合併症、服用している薬などを考慮し、生活習慣の改善や薬物療法など、一人ひとりに合わせた治療を検討します。

血圧のコントロールが難しい方にも対応します

降圧薬を使用しているにもかかわらず、血圧のコントロールが難しい場合には、高血圧の原因や現在の治療内容を改めて評価し、より適切な治療方法を検討します。

複数の降圧薬を使用している方だけでなく、2種類程度の降圧薬を使用していても血圧のコントロールに難渋している場合など、血圧について気になることがあればご相談ください。

血圧コントロールについては、岸森医師に限らず、月曜日から金曜日までの循環器内科の担当医へご紹介ください。

新しい治療「腎デナベーション治療」

2026年9月より、腎デナベーション治療を開始しました。

腎デナベーションは、腎臓につながる神経にカテーテルを用いてアプローチし、血圧のコントロールを目指す治療です。

主に、薬物療法などを行っても血圧のコントロールが難しい治療抵抗性高血圧の患者さんについて、適応を慎重に検討します。

「薬を飲んでいるのに、血圧がなかなか下がらない」

降圧薬を2種類使用している場合でも、血圧のコントロールに難渋している方は、まずは循環器内科へご相談ください。

※腎デナベーション治療は、すべての高血圧患者さんが対象となる治療ではありません。診察・検査の結果を踏まえ、適応を判断します。

診療の流れ

  1. 受診・問診
  2. 血圧、生活習慣、服薬状況などを確認
  3. 必要な検査を実施
  4. 高血圧の原因や重症度を評価
  5. 治療方針をご提案
  6. 必要に応じて、腎デナベーション治療などを検討

▶ 腎デナベーション治療について詳しくはこちら

高血圧専門外来 担当医

診療科 循環器内科
担当医 岸森 健文
役職 医長
資格 日本内科学会認定内科医
日本循環器学会循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定医
日本高血圧学会認定 高血圧専門医
AHA BLS インストラクター

※血圧のコントロールに難渋している患者さんについては、岸森医師に限らず、月曜日から金曜日までの循環器内科担当医へご紹介ください。

▶ 外来担当表はこちら

▶ 外来の診察予約についてはこちら

血圧について気になることがあれば、循環器内科へご相談ください

「血圧が高いけれど、病院に行くほどなのか分からない」「薬を飲んでいるのに血圧が下がらない」など、血圧について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

淡海医療センターでは、日本高血圧学会認定「高血圧専門医」による高血圧専門外来を開設し、血圧のコントロールが難しい方についても、循環器内科で診療を行っています。

 

下肢救済外来

なかなか治らない足のキズや壊疽、足の痛み、むくみ、静脈うっ滞による静脈性潰瘍など、足に関わるさまざまなトラブルに対して専門的な診療を行っています。

詳しくはこちら

足はチームで守る。

血流・傷・歩き方・再発予防まで、多職種チームが連携してトータルに治療します

概要

当院の下肢救済外来では、なかなか治らない足のキズや壊疽、足の痛み、むくみ、静脈うっ滞による静脈性潰瘍など、足に関わるさまざまなトラブルに対して専門的な診療を行っています。

特に、

● 足の傷がなかなか治らない
● 足の指が黒くなってきた
● 歩くと足が痛い、足が冷たい
● 足のむくみが強い
● 足から水が出る、ジュクジュクする
● 足の傷を繰り返してしまう
● 「足を切断する可能性がある」と言われた
● 糖尿病があり、足のトラブルが心配

このような症状でお困りの方を対象に診療しています。

足の治療は、血流を改善するだけでは十分ではありません。
傷の状態に応じた適切な創傷処置や感染管理を行いながら、歩き方や足にかかる負担も調整していく必要があります。

当院では、治療用サンダルやインソールなども活用し、足への負担を減らしながら治療を進めています。
さらに、治療後も継続的に足の状態を確認し、潰瘍の再発予防まで含めたサポートを行っています。

治療の流れ

  1. 血流の評価・治療

    足の痛み、傷が治りにくい、足の冷感やむくみなどの症状に対して、まず「血流」の状態を詳しく評価します。

    当院ではABI、超音波検査、CTなどを用いて、動脈・静脈の両方を総合的に診断しています。

    下肢血管治療を専門的に行っており、年間300例程度の下肢カテーテル治療を行っています。
    石灰化病変、慢性完全閉塞、血栓性病変、静脈疾患など、幅広い病態に対応しており、
    病変の性質に応じて、

    ● 石灰化病変に対するアテレクトミーデバイス Jetstream Atherectomy System
    ● 血栓吸引デバイス Penumbra Indigo System
    ● レーザー治療 Turbo-Elite Laser Atherectomy Catheter
    ● 静脈ステント治療 VENOVO Venous Stent

    など、多様なデバイスを用いながら、患者さん一人ひとりに適した血流改善を行っています。

    高度石灰化病変にJetstream Atherectomy Systemを利用し治療を行った1例(Figure-1)

    A B C

    浅大腿動脈の石灰化を伴う高度狭窄

    Jetstream Atherectomy Systemにより石灰化の破砕

    薬剤溶出性バルーンを塗布し良好な血流を得て終了
  2.  

  3. 傷の評価・創傷処置


    血流が改善しても、それだけで傷が治るわけではありません。

    傷の治癒を妨げる原因として、感染、壊死組織、過度な圧力、栄養状態の低下などが関与していることが多く、これらを適切に評価しながら治療を進めることが重要です。

    当院では、創部の状態を詳細に評価し、必要に応じて壊死組織の除去(デブリードマン)や感染管理を行います。また、創傷被覆材を適切に選択し、傷の状態に応じた処置を継続的に行っています。

    重症虚血肢(CLTI)や糖尿病足病変など、治癒が難しい傷に対しても、血流改善と創傷管理を組み合わせることで、できる限り足を残すことを目標に治療を行っています。

    創傷ケアを専門とするWOCナース(皮膚・排泄ケア認定看護師)や看護師、地域の医療機関とも連携しながら、多職種で創傷治療に取り組んでいます。

    多職種におけるフットケアカンファレンスの様子(Figure2)

    創傷治療の一例(Figure-3)

    A B C
    初診時
    足趾に壊疽と潰瘍を認める
    血流改善後
    壊死組織の除去と創傷管理を継続
    治療後
    潰瘍が上皮化し歩行可能な状態まで改善
  4.  

  5. 歩行支援・足圧コントロール


    リハビリ:「足の機能を守る」運動と動作指導

    CLTIは足の「潰瘍」や「感染」を繰り返しやすく、長期間の治療や入院が必要となる疾患です。治療期間中は安静が必要になることも多く、全身の筋力や体力の低下が生じることで、合併症を引き起こしやすくなります。また、疼痛や小切断(足趾切断)の影響により、歩き方や身体のバランスが変化することで、歩行能力の低下と転倒も生じやすくなり、日常生活に支障をきたす場合があります。

    当外来では、患者さんのADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)の維持を目指し、「足の機能を守る」ための包括的なリハビリテーションとフットウェアを提供します 。

    患者さま一人ひとりの状態に合わせて以下のリハビリテーションを提供します

    ● 全身の筋力や体力の低下の予防
    ● 歩行能力やバランス能力の評価・治療
    ● 潰瘍の悪化・再発を予防するための動作指導
    ● フットウェア(治療用サンダル・免荷インソール)の提案と調整
    ● 退院後の生活を見据えたADL(日常生活動作)の支援

    退院後も大切なこと

    潰瘍が治癒した後も、再発予防には継続したフットウェアと適切な運動・生活管理が重要です。

  6.  

  7. 再発予防・継続的な観察


    フットケア:「足を守る」ためにインソールや靴の処方

    潰瘍の形成や再発を予防するためには、足を保護する必要があります 。 医師が必要と判断すればフットウェアの提案を行い 、足治療に特化した専門の義肢装具士が、患者さまの病態や生活環境に合わせてオーダーメイドで製作します 。

    適切なインソールや靴を使用する目的

    ● 潰瘍の形成や再発を予防する
    ● バランスや歩き方を修正する
    ● 足や腰への負担を軽減する
    (潰瘍の形成や再発を必ず予防できるわけではありません)

    病態や生活環境に応じて装具の種類や形状が異なります。

     

    料金・お支払いの目安

    当院の診療費とは別に、義肢装具代金が発生します。形状は患者さまの症状に合わせて個別に製作するため、金額には個人差があります。
    ● 足装具(インソール):約 50,000 円(自己負担5.000円-1.5000円)
    ● 短下肢装具:約 70,000 円(自己負担5.000円-1.5000円)
    ● 靴型装具:約 180,000 円(自己負担18.000-54.000円)
    ※義肢装具代金は、装具をお渡しする際に担当の義肢装具士へ一旦全額を現金でお支払いいただきます。その際に、お渡しする「治療用装具制作指示証明書」と「領収証」を添えて、加入されている健康保険へ還付の申請を行うことで、自己負担分を除いた金額が返金されます。

外来診療日のご案内

当院のインソール(フットウェア)外来は、以下のスケジュールで診療を行っています。

診療日 : 毎月 第2・第4水曜日
時間帯 : 午後

※専門の義肢装具士が個別に対応いたします。
受診をご希望の際は、事前に当院スタッフまでお気軽にご相談ください。

担当医

岩﨑義弘医師

岩﨑 義弘 医師

循環器内科医として下肢血管内治療(カテーテル治療)を専門に診療しています。
足の治療は、血管だけでなく、傷や歩き方まで含めて考えることが大切です。
多職種が連携し、「生涯歩ける足を守る」ことを目標に診療しています。
足のことでお困りの際は、お気軽にご相談ください。

▶ 詳しいプロフィールはこちら

 

 

診療実績

2021年度 2022年度 2023年度 2024年度
※情報量が多い場合に横にスクロールできます。
冠動脈造影検査 506 600 632 660
経皮的冠動脈形成術 319 398 406 417
末梢血管インターベンション 120 75 153 247
ペースメーカー移植術 32 33 30 41
ペースメーカー交換術 10 16 13 5
アブレーション 57 67

59

69

 



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