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診療内容

腎デナベーション

お薬だけでは血圧のコントロールが難しい方へ

淡海医療センターでは、2026年9月より 腎デナベーション治療を開始しました。

腎デナベーションは、カテーテルを用いて腎動脈の周囲にある神経にアプローチし、 血圧のコントロールを目指す治療です。

高血圧の治療では、生活習慣の改善や薬物療法が基本となります。 一方、複数の降圧薬を使用しても血圧のコントロールが難しい場合には、 治療の選択肢の一つとして腎デナベーションが検討されることがあります。

腎デナベーションとは

腎臓には、血圧の調節に関係する「腎交感神経」が走っています。 腎デナベーションでは、カテーテルを腎動脈まで進め、 腎動脈の周囲にある交感神経にエネルギーを加えることで、 神経活動を抑制することを目指します。

カテーテルを血管内から挿入して治療を行うため、 外科的に腎臓を切除するような治療ではありません。

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どのような方が対象になりますか?

腎デナベーションは、すべての高血圧患者さんに行う治療ではありません。

主に、複数の降圧薬による治療を行っても血圧のコントロールが難しい治療抵抗性高血圧の患者さんなどについて、適応を慎重に検討します。

腎デナベーションの適応判定では、降圧薬を3剤以上使用しても血圧のコントロールが難しい場合などが一つの目安となりますが、2剤の降圧薬を使用している場合でも、血圧のコントロールに難渋している方は、積極的にご相談ください。

実際に治療の対象となるかどうかは、血圧の状態、服薬状況、腎臓や血管の状態などを確認したうえで判断します。

腎デナベーション治療対象者判定チャート

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※判定チャートでは降圧薬3剤以上で血圧コントロールが困難な場合を示していますが、2剤の降圧薬を使用している場合でも、血圧のコントロールに難渋している方はご相談ください。

治療を検討するまでの流れ

  1. 高血圧専門外来を受診


    現在の血圧や服薬状況、これまでの治療経過などを確認します。
  2. 必要な検査


    血液検査や尿検査、画像検査など、患者さんの状態に応じた検査を行います。
  3. 高血圧の原因・治療状況を評価


    薬物療法の内容や服薬状況、高血圧の原因などを総合的に確認します。
  4. 腎デナベーションの適応を検討


    検査結果などをもとに、治療の適応について判断します。
  5. 治療


    適応があると判断された場合、治療について詳しく説明し、 同意をいただいたうえで実施します。

治療について

腎デナベーションは、カテーテルを用いて血管内から腎動脈へアプローチし、 腎動脈の周囲にある交感神経にエネルギーを加えることで、 神経活動を抑制することを目指す治療です。

治療では、足の付け根の血管(鼠径部)からカテーテルを挿入し、 腎臓につながる血管までカテーテルを進めます。 腎動脈の周囲にある交感神経に対してエネルギーを加え、 部分的に遮断することで、神経活動を抑制することで、血圧のコントロールを目指します。

全身麻酔ではなく、局所麻酔による治療となります。

腎デナベーション治療のイメージ

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カテーテルの種類

腎デナベーション治療に用いられるカテーテルには、さまざまな種類があります。 カテーテルの先端から高周波や超音波などのエネルギーを送達します。

治療方法 カテーテルを用いた血管内治療
治療部位 腎動脈周囲の交感神経
治療の目的 血圧のコントロールを目指す

治療当日の過ごし方と治療後の生活

手術前

事前の検査

治療を受けられるかどうか、血圧の詳しい測定や腎臓の検査を行います。 薬や体の状態を確認して、医師と相談して治療を決定します。

治療前の準備

病院から準備するよう指示された入院用品を事前に準備します。 治療日の前夜または当日の朝から飲食は禁止となり、 カテーテルを挿入する部位の毛を剃るなどの準備を行います。

健康面で変化があった場合は、直ちに担当医師やスタッフにお伝えください。 たとえば、細菌やウイルスに感染していると、治療に伴う合併症のリスクが高くなることがあります。

治療時間と入院期間

腎デナベーションを受けるための入院期間は、2泊3日が一般的です。 治療にかかる時間は、約1~2時間です。

カテーテルの挿入部位に数ミリほどの小さな傷がつきます。 個人差はありますが、一般的に術後の痛みは軽度とされています。 特に異常がなければ、治療の翌日からベッドを離れて歩くことができます。

合併症のこと

腎デナベーション治療に伴う合併症の詳細については医師にご確認ください。

治療当日の流れ

  1. 消毒・麻酔

    カテーテルを挿入する部位を消毒し、局所麻酔を行います。 痛みを和らげるために鎮痛剤・鎮静剤も使用します。

  2. シース・カテーテルの挿入

    カテーテルを挿入するためのシースと呼ばれる管を、 足の付け根から血管内に挿入します。 その後シースを介して、カテーテルを血管内に挿入します。

  3. 腎デナベーション治療

    治療用のカテーテルを腎動脈に挿入し、エネルギーを送達し、 焼灼します。熱さや痛みを感じる可能性もありますが、 その際は医療スタッフにお伝えください。

  4. 止血

    治療後、カテーテルをすべて抜き、挿入部位を圧迫して止血します。

  5. 経過観察

    治療後は、数時間ベッドで安静にします。 手術後の状態を確認します。

手術後の生活

医師の判断によりますが、ほとんどの人が、1週間以内に通常の生活を再開できます。薬の服用については、医師が変更を推奨しない限り、処方された降圧薬(および他の薬)を継続して服用してください。

フォローアップの診察の際、 気になることがあれば医師に相談してください。

腎デナベーションのメリットと注意点

期待されること

腎デナベーションは、薬物療法などでは血圧のコントロールが難しい患者さんに対して、 血圧管理の新たな選択肢となることが期待されています。

治療にあたっての注意点

腎デナベーションを行ったすべての患者さんで同じ効果が得られるとは限りません。 また、治療には合併症などのリスクがあります。

治療を検討する際には、期待される効果だけでなく、 治療のリスクや他の治療方法についても説明し、 十分にご理解いただいたうえで治療を行います。

高血圧専門医による診療

当院では、日本高血圧学会認定「高血圧専門医」による 高血圧専門外来を開設しています。

腎デナベーション治療の適応についても、 高血圧の状態を総合的に評価したうえで検討します。

「薬を飲んでいるのに、血圧がなかなか下がらない」

そのような場合には、自己判断で薬を中断・変更せず、 まずは医師にご相談ください。

よくあるご質問

Q. 高血圧なら誰でも治療を受けられますか?

いいえ。腎デナベーションは、すべての高血圧患者さんが対象となる治療ではありません。 血圧の状態や服薬状況、腎臓・血管の状態などを確認し、適応を判断します。

Q. 薬を飲まなくてもよくなりますか?

腎デナベーションを行った場合でも、薬物療法が必要となることがあります。 治療後も血圧の状態を確認しながら、適切な治療を継続します。

Q. どこで相談できますか?

まずは当院の高血圧専門外来へご相談ください。

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受診について

診療科 循環器内科
外来 高血圧専門外来
担当医 岸森 健文

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