人生のステージに寄り添う、低侵襲治療を
淡海医療センターでは、2026年4月より女性低侵襲手術センターを開設しました。
女性は年齢とともにホルモンバランスが変化し、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍、子宮がん、卵巣がん、骨盤臓器脱など、さまざまな婦人科疾患を経験することがあります。
また、仕事、結婚、妊娠・出産、子育て、更年期、閉経後など女性のライフステージは大きく変化します。
私たちは、患者さんの人生の歩みに寄り添いながら、その時々にふさわしい治療を一緒に考える「伴走者」でありたいと考えています。
ロボット支援手術、腹腔鏡手術、子宮鏡手術などの鏡視下手術を中心に、できる限り傷を小さく、術後の回復を速やかにし、入院期間の短縮と患者さんの負担軽減を目指します。
女性にとって、婦人科の病気や手術は、からだだけでなく、こころにも大きな不安をもたらします。
「手術が必要と言われたけれど、本当に受けるべきなのか」
「子宮や卵巣を残すことはできるのか」
「将来の妊娠に影響しないか」
「仕事や家庭にいつ戻れるのか」
「傷あとや痛みが心配」
こうした思いを抱えながら受診される方は少なくありません。
淡海医療センター 女性低侵襲手術センターでは、患者さん一人ひとりの病状だけでなく、年齢、生活背景、妊娠の希望、仕事や家庭環境を大切にしながら治療方針を決定します。
病気を治すことはもちろん、その先にある生活を見据え、安心して治療に向き合っていただける医療を目指します。
また当院では、後輩医師への教育にも積極的に取り組んでいます。ロボット手術、腹腔鏡手術、子宮鏡手術の技術を次世代へ継承し、地域全体の婦人科低侵襲手術の質の向上にも貢献していきます。
女性のからだと生活は、年齢や環境によって大きく変化します。
当センターでは、患者さんの病気だけを見るのではなく、これからどのような生活を送りたいか、妊娠を希望されるか、子宮や卵巣を温存したいかなどを丁寧に確認しながら治療を提案します。
当センターではロボット支援手術、腹腔鏡手術、子宮鏡手術など、患者さんの状態に合わせた低侵襲手術を行います。小さな傷で行う手術は、術後の痛みや出血を少なくし、早期回復や入院期間の短縮につながることが期待されます。
子宮筋腫や子宮内膜症などの良性疾患だけでなく、子宮がん・卵巣がんなどの悪性腫瘍、子宮脱などの骨盤臓器脱にも対応しています。
病状に応じて、手術療法、薬物療法、放射線療法、緩和医療、多職種連携を組み合わせ、患者さんにとって最善の治療を検討します。
妊娠を希望される患者さんには、子宮や卵巣の機能をできるだけ守る治療を心がけています。
子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜症などが妊娠しにくさの原因となっている場合には、当院で内視鏡手術を行ったうえで、近隣のクリニックと連携し、生殖補助医療へつなげることもあります。
妊娠された場合には、当院の周産期部門とも連携し、妊娠・出産まで切れ目のないサポートを行います。
子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫、良性卵巣腫瘍、子宮内膜ポリープ、粘膜下筋腫などに対応しています。
治療には、ホルモン療法、手術療法、子宮動脈塞栓術(UAE)などがあります。当院では、患者さんの症状、年齢、妊娠希望、生活背景に応じて、治療方法を一緒に選択します。手術が必要な場合には、ロボット支援手術、腹腔鏡手術、子宮鏡手術など、できるだけ体への負担が少ない方法を検討します。
子宮がん、卵巣がん、外陰がん、腟がんなどの婦人科悪性腫瘍に対しても、積極的に診療を行っています。
手術療法だけでなく、薬物療法、放射線療法、緩和医療などを組み合わせ、患者さんの状態に応じた治療を行います。また他科、緩和医療チーム、リハビリテーションチームなど多職種と連携し、患者さんとご家族にとってより良い医療を考えます。
子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤、腟断端脱などに対応しています。
頻尿、尿もれ、腟の違和感、子宮が下がってくる感じなどの症状は、骨盤臓器脱が原因となっていることがあります。分娩や加齢などにより骨盤を支える組織が弱くなることで起こることがあり、症状や生活への影響に応じて、保存的治療や手術療法を検討します。
当院では2022年11月より、手術支援ロボット「ダビンチ」を用いたロボット支援手術を導入しています。子宮良性腫瘍や骨盤臓器脱などに対して行っており、2022年11月から2025年12月末までに676件のロボット手術を実施しています。
ロボット支援手術には、以下のような特徴があります。
患者さんの状態に応じて、安全性を重視しながら適切な術式を選択します。
▶ ダヴィンチ手術について詳しく見る腹腔鏡手術は、お腹に小さな穴をあけ、カメラで骨盤内を拡大して見ながら行う手術です。
良性疾患だけでなく、子宮体がんや子宮頸がんに対しても行っています。
内視鏡で拡大して観察することで、骨盤内の血管、神経、リンパ節などを確認しながら丁寧な手術を行うことができます。
開腹手術と比べて、出血が少なく、術後の回復が早く、入院期間の短縮が期待できます。
良性卵巣嚢腫などでは、可能な場合にはより小さな器具を使用し、傷をできるだけ小さくするよう心がけています。
子宮鏡手術は、お腹を切らずに、腟から子宮の中へ細い内視鏡を入れて行う手術です。
粘膜下筋腫や子宮内膜ポリープなど、子宮内腔の病変に対して行います。
子宮の中を直接確認しながら治療できるため、妊娠を希望される方にも大切な選択肢となります。
手術は、患者さんにとって大きな決断です。私たちは、病気だけを見るのではなく、その方の人生、生活、将来への希望を含めて診療したいと考えています。
「できるだけ負担の少ない治療を受けたい」
「子宮や卵巣を残せるか相談したい」
「手術後の生活が不安」
「妊娠への影響について聞きたい」
そのようなお気持ちを、どうぞ遠慮なくお話しください。
淡海医療センター 女性低侵襲手術センターは、患者さんが安心して治療に向き合えるよう、専門性とあたたかさのある医療を目指します。