年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 128 | 125 | 320 | 400 | 755 | 1,104 | 1,259 | 2,440 | 2,184 | 775 |
【定義】
2023年度の当院退院患者数を10歳毎に集計し、90歳以上は一区分としています。歯科口腔外科や自費診療(労災、自賠責、分娩等)、回復期リハビリテーション病棟のみの退院患者さんは集計から除外されています。
【解説】
当院は滋賀県湖南医療圏にある420床を有する総合病院で、統計推定では2040年まで人口数が増加する全国でも限られた地域にあります。それ故産科、小児科を含め、90歳以上の超高齢者までの診療を行っています。若い人口増加もありますが高齢化の影響は大きく患者分布では60歳以上の入院が多く、全体の約70%を占めるようになりました。
診療科別の診断群分類(疾患と治療内容(手術等)の組み合わせ)による退院患者さんの集計です。歯科口腔外科や自費診療(労災、自賠責、分娩等)、回復期リハビリテーション病棟のみの退院患者さんは集計から除外されています。患者数が10名未満の場合は、-表示としています。
各診療科の詳しい特色については、診療科・部門のページをご覧ください。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 66 | 4.91 | 4.55 | 1.52% | 67.80 | |
060330xx02xxxx | 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 | 64 | 5.53 | 5.98 | 0.00% | 57.94 | |
060035xx010x0x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし | 41 | 15.54 | 15.12 | 0.00% | 70.07 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 41 | 4.68 | 5.29 | 0.00% | 40.20 | |
060035xx97x1xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等21あり | 37 | 31.32 | 33.91 | 5.41% | 63.30 |
ヘルニアや胆石症、急性炎症性疾患などの身近な疾患では地域の皆さまのニーズに応え、また腹膜播種などのがんの専門的な医療を行っています。
当院では2007年12月から腹膜播種センターを設立し、結腸直腸癌などの腹膜播種を伴う各種疾患に対して、2023年7月までに2,800例を超える外科手術を行っています。当センターは積極的な外科手術とともに全身化学療法、腹水に対する治療などを含めた集学的治療を積極的に展開しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
患者用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 68 | 22.57 | 20.60 | 36.76% | 85.78 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 41 | 16.37 | 13.52 | 17.07% | 82.61 | |
180010x0xxx0xx | 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし | 24 | 15.54 | 20.03 | 16.67% | 82.71 | |
100380xxxxxxxx | 体液量減少症 | 18 | 15.00 | 10.60 | 38.89% | 84.17 | |
050130xx9900x0 | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 16 |
20.63 |
17.38 | 18.75% | 89.88 |
総合内科の入院患者さんは高齢者が中心で、誤嚥性肺炎が最多です。
発熱疾患を主に担当していますので、尿路感染症を含めた多岐にわたる感染症や敗血症も多く治療しています。
夏季には脱水症、冬季には心不全の患者さんも多くなります。
その他、自己免疫疾患や不明熱の対象としています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
患者用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 |
309 |
2.19 | 2.61 | 0.97% | 64.08 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 94 | 11.11 | 8.75 | 8.51% | 77.13 | |
060020xx04xxxx | 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 | 70 | 7.51 | 7.61 | 0.00% | 74.79 | |
060035xx04xxxx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 60 | 6.15 | 6.45 | 1.67% | 69.33 | |
060190xx99x0xx | 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2なし | 51 | 8.45 | 8.55 | 1.96% | 67.92 |
消化器内科の入院は胃・大腸腫瘍に対する内視鏡切除(大腸ポリープ 早期胃癌 早期大腸癌)に力を入れています。
在院日数は全国平均よりも短い傾向にあり術後管理も適切に行われています。
総胆管結石、虚血性腸炎においても適切に診断・治療を開始し平均在院日数の短縮に努めています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
患者用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050080xx0101xx | 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり | 20 | 16.95 | 21.52 | 0.00% | 70.10 | |
050161xx9900xx | 大動脈解離 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 10 | 27.80 | 16.49 | 20.00% | 71.90 | |
050163xx03x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし | – | – | 10.42 | – | – | |
050050xx0101xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり | – | – | 21.38 | – | – | |
050080xx0111xx | 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等11あり 手術・処置等21あり | – | – | 33.71 | – | – |
平均寿命の延伸に伴い、年々増加している大動脈弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症などの弁膜症疾患が入院患者数第1位を占めています。その他大動脈疾患に対する外科的手術・血管内治療(ステントグラフト内挿術)を中心に診療、大動脈解離などの緊急疾患にも24時間対応しており第2、3位となっています。虚血性心疾患に対する冠動脈バイパス術や下肢静脈瘤手術も幅広く行っています。当院の平均在院日数は手術を行っていない大動脈解離疾患を除き、手術を行った疾患において全国平均と比べかなり短いことが特徴です。よい手術を行い、早期リハビリ、早期回復、早期退院を目指しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
患者用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし | 286 | 3.83 | 4.26 | 1.40% | 72.37 | |
050130xx9902xx | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり | 102 | 24.16 | 23.74 | 18.63% | 86.41 | |
050170xx03001x | 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病あり | 82 | 5.32 | 9.00 | 8.54% | 77.95 | |
050130xx9900x0 | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 69 | 15.77 | 17.38 | 8.70% | 85.94 | |
050050xx9910x0 | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 57 | 3.21 | 3.05 | 0.00% | 71.81 |
循環器疾患の特性として人口高齢化に伴う動脈硬化性心疾患の増加、それを背景とした心不全患者増が特徴づけられます。当院ではステントを使用しない経皮的冠動脈インターベンション(PCI)治療に注力したことから、高齢患者へのPCI施行数が増加しDPC患者数で第一位を占めました。心疾患の終末像である心不全患者群は第2,4位を占め、特に交感神経系活性や虚血の関与の非侵襲的評価を目的としたSPECT検査を実施する心不全患者群が増加しています。その平均年齢は86歳となっています。また重症閉塞性動脈硬化症患者の潰瘍、壊死へのEVT治療や皮膚修復治療法を充実させ、入院患者数が第3位と増加しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
患者用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120060xx02xxxx | 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 | 284 | 6.63 | 5.93 | 0.00% | 46.70 | |
120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 | 90 | 6.39 | 6.00 | 0.00% | 43.39 | |
12002xxx99x40x | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし | 62 | 2.89 | 4.18 | 0.00% | 57.69 | |
120220xx01xxxx | 女性性器のポリープ 子宮全摘術等 | 31 | 2.97 | 2.78 | 0.00% | 38.35 | |
120100xx02xxxx | 子宮内膜症 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 | 26 | 6.23 | 6.47 | 0.00% | 36.88 |
当院の産婦人科手術は、低侵襲性治療を中心に行っております。子宮筋腫、子宮脱の手術はロボット支援下手術を中心に、侵襲が少なく、術後も楽な方法で行っています。保険上、ロボット支援下手術が認められていないものは、腹腔鏡下手術を積極的に取り入れています。良性腫瘍で、子宮を残したいと思われる患者さんに対しては腹腔鏡下での筋腫核出術を、可能な限り治療方法として選択しています。良性疾患に関しては、開腹手術はほとんどありません。また、術式の選択など、可能な限り、患者さんの希望に添えるように心がけております。悪性腫瘍では、根治手術および術後化学療法も行っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
患者用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010050xx02x00x | 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 11 | 10.55 | 11.87 | 9.09% | 78.82 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | – | – | 8.38 | – | – | |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | – | – | 19.09 | – | – | |
010040x099001x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病あり | – | – | 32.49 | – | – | |
010040x199x0xx | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2なし | – | – | 22.61 | – | – |
2023年11月から脳神経外科の入院診療を再開しました。地域住民の高齢化と血管閉塞性疾患に対する抗血栓薬投与の拡大により 慢性硬膜下血腫は増加していますが、発症前の状態が要介護状態である場合も多く、より早期にリハビリテーションを開始することで、患者のADL向上に努めています。また脳卒中の予防・治療に低侵襲であるカテーテル治療を積極的に導入しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
患者用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 58 | 4.83 | 4.73 | 1.72% | 66.66 | |
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり | 45 | 2.00 | 2.03 | 0.00% | 49.98 | |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 37 | 5.11 | 6.02 | 0.00% | 51.84 | |
030240xx97xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 その他の手術あり | 33 | 8.27 | 8.37 | 0.00% | 26.48 | |
030240xx01xx0x | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 定義副傷病なし | 30 | 5.90 | 7.52 | 0.00% | 32.33 |
当科は頭蓋底から縦隔に至る頭頸部領域の腫瘍性病変や、習慣性扁桃炎や慢性副鼻腔炎などの耳鼻咽喉科炎症性疾患に対する手術療法を得意としています。耳鼻咽喉科救急疾患についても、断らない診療をモットーとしています。このため入院患者数の上位には、救急搬送率の高いめまい疾患、切開処置の必要な扁桃周囲膿瘍などの救急疾患が多くを占めます。また睡眠時無呼吸症候群の検査・治療にも力を入れています。昼間の眠気や集中力の低下、夜間覚醒や頭痛などが自覚症状ですが、罹患されていてもこの疾患だと気づかれていない方も多くおられます。重症例では心筋梗塞や脳卒中を引き起こすこともあるため、疾患の発見と治療は重要です。地域の診療所、また院内では他科とも連携し検査・治療にあたっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
患者用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060×2990201 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 36 | 25.50 | 15.57 | 0.00% | 81.17 | |
010060×2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 15 | 16.93 | 15.70 | 0.00% | 69.33 | |
010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 14 | 7.64 | 7.19 | 7.14% | 50.29 | |
010080xx99x0x1 | 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2なし15歳以上 | 11 | 11.45 | 16.56 | 0.00% | 48.18 | |
010060×2990211 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病1あり発症前Rankin Scale 0、1又は2 | – | – | 17.61 | – | – |
脳梗塞の患者さんに対して、急性期治療と早期のリハビリテーションを実施しています。当院では回復期リハビリテーション病棟で、急性期治療終了後にも継続してリハビリテーションを実施しています。また、高齢者が多く、認知症や発症以前からADL不良であったために急性期治療後のリハビリや療養の場の決定に時間を要しているため、全国の平均在院日数より長くなる傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
患者用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 141 | 45.15 | 25.50 | 30.50% | 81.90 | |
070343xx01x0xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2なし | 69 | 13.93 | 19.94 | 0.00% | 72.13 | |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 58 | 27.78 | 21.96 | 1.72% | 76.81 | |
07040xxx01xxxx | 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 56 | 18.86 | 19.55 | 1.79% | 67.36 | |
070350xx01xxxx | 椎間板変性、ヘルニア 内視鏡下椎間板摘出(切除)術 後方摘出術等 | 45 | 6.80 | 9.53 | 0.00% | 48.22 |
近年増加する骨粗鬆症を有した高齢者の転倒による大腿骨近位部骨折が最も多く、平均年齢も82歳と高齢になっています。また大腿近位部骨折や膝・股関節の人工関節置換術の患者は術後に当院の回復期リハビリテーション病棟へ転棟しリハビリテーションを行っているため在院日数が長くなる傾向にありますが、手術からリハビリテーションまで一連の治療を院内で完結できるメリットがあります。2023年度より脊椎センターが開設され脊椎手術件数が増加しています。脊椎手術は早期離床をすすめていることもあり平均在院日数は短くなる傾向にあります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
患者用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040040xx99200x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 56 | 2.18 | 2.98 | 0.00% | 72.64 | |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 手術・処置等2なし | 36 | 13.08 | 18.65 | 5.56% | 76.42 | |
040040xx99040x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし | 29 | 4.48 | 8.33 | 0.00% | 74.59 | |
040040xx9900xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 27 | 13.93 | 13.59 | 22.22% | 77.78 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 23 | 20.96 | 20.60 | 21.74% | 84.17 |
肺癌疑い症例に対する気管支鏡による組織診断を積極的に行っています。切除不能と診断された局所進行肺癌に対しては、放射線治療や化学療法を積極的に実施しています。
また、間質性肺炎に対するステロイドパルス治療やCOPD増悪に対する非侵襲的人工呼吸管理なども積極的に行っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
患者用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040040xx97x00x | 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 37 | 8.92 | 9.89 | 2.70% | 71.08 | |
040200xx01x00x | 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 22 | 6.36 | 9.54 | 0.00% | 26.32 | |
040040xx9900xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 10 | 18.50 | 13.59 | 40.00% | 79.50 | |
040200xx99x00x | 気胸 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし |
10 |
8.50 | 9.17 | 0.00% | 56.40 | |
040020xx97xxxx | 縦隔の良性腫瘍 手術あり | – | – | 7.58 | – | – |
原発性肺癌、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍などの腫瘍性病変に加え、気胸や膿胸などの良性疾患に対しても、外科的介入が必要な患者さんには積極的に手術療法を施行しています。肺腫瘍、縦隔腫瘍に対しても積極的に胸腔鏡手術をおこなっており、在院日数は全国平均よりも短くなっております。特に、若年者の特発性自然気胸に対しては単孔式胸腔鏡手術が第一選択として定着し、在院日数は大幅に短くなっております。その他、手掌多汗症に対する手術療法も京滋地区では一定以上の手術数を維持しております。今後もさらに地域の方々に貢献できるよう精進して参ります。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
患者用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり | 102 | 12.06 | 13.99 | 0.00% | 69.60 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 27 | 28.07 | 20.60 | 18.52% | 87.52 | |
10007xxxxxx0xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし | 26 | 9.96 | 10.66 | 7.69% | 61.04 | |
180010x0xxx0xx | 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし | 17 | 35.82 | 20.03 | 35.29% | 84.88 | |
100120xx99xxxx | 肥満症 手術なし | 12 | 6.08 | 14.58 | 8.33% | 43.08 |
糖尿病に関連する入院(1型糖尿病・2型糖尿病、合併症あり・なし、ケトアシドーシス、低血糖など)や肥満症、内分泌疾患での入院が主であり、チームによる他職種による連携で、個々のライフスタイルに合わせた生活指導やインスリン注射指導などを行い、自分で在宅療養ができるように支援をしています。
他に、内科疾患(肺炎や尿路感染症などの感染症、脱水など)の救急入院患者への治療も行っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
患者用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110280xx9900xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 20 | 10.20 | 11.49 | 5.00% | 69.95 | |
110280xx991xxx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり | 11 | 6.00 | 6.44 | 0.00% | 46.45 | |
180040xx99x0xx | 手術・処置等の合併症 手術なし 手術・処置等2なし | – | – | 9.78 | – | – | |
100393xx99xxxx | その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし | – | — | 10.25 | – | – | |
110260xx99x0xx | ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2なし | – | – | 19.94 | – | – |
2020年10月に機能分離した淡海ふれあい病院じん臓病ケア総合センターと連携し透析療法を実施しております。保存期腎臓病外来時より腎代替療法選択のための看護外来を実施することで、腹膜透析の選択率が高くなっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
患者用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130030xx99x9xx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等29あり | 40 | 17.20 | 12.88 | 7.50% | 71.63 | |
130040xx99x5xx | 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし 手術・処置等25あり | 12 | 21.83 | 16.12 | 0.00 | 76.67 | |
130020xx99x4xx | ホジキン病 手術なし 手術・処置等24あり | 10 | 11.50 | 11.20 | 0.00 | 73.40 | |
130010xx99x9xx | 急性白血病 手術なし 手術・処置等29あり | – | – | 13.10 | – | – | |
130030xx97x3xx | 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等23あり | – | – | 28.89 | – | – |
白血病、リンパ腫、骨髄腫などの血液疾患は、病態が分子・遺伝子レベルで次々と明らかになり、治療法が急速に進歩している分野です。当科においては、従来の標準化学療法に加え、分子標的療法を中心とした先進の医療を提供すべく、造血器腫瘍ガイドラインに沿った医療を提供しております。血液疾患は細菌、真菌、ウイルスによる感染症を併発するリスクが高く、抗菌薬・抗ウイルス薬治療などの補助療法が極めて重要となります。当科では血液内科専門医が全員、感染症専門医を取得し、感染症治療に習熟してるという点も、大きな特徴です。様々なご事情のある患者様の背景に留意し、ご希望があれば外来化学療法も積極的に導入しており、また緩和ケア医との連携によるターミナルケアも含めた全人的医療を実践しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
患者用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
140010x199x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし | 17 | 4.35 | 6.07 | 11.76% | 0.00 | |
140010x199x1xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等21あり | 16 | 5.88 | 10.34 | 18.75% | 0.00 | |
040090xxxxxxxx | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) | 11 | 3.64 | 5.96 | 0.00% | 4.73 | |
0400801199x00x | 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 10 | 3.90 | 5.62 | 0.00% | 3.60 | |
060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | – | – | 5.64 | – | – |
院内出生の新生児の入院が多くなっています。特に黄疸に対する光線療法目的、出生体重2500g未満の低出生体重児の経過観察目的の新生児室での入院の割合が増加しています。また、帝王切開では小児科医が立ち合っています。一般病棟では急性気管支炎などの感染症関係の入院の割合が多くなっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
患者用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
090010xx02xxxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 35 | 6.26 | 5.64 | 0.00% | 60.91 | |
040050xx99x0xx | 胸壁腫瘍、胸膜腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし | – | – | 13.48 | – | – | |
090010xx99x0xx | 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし | – | – | 9.69 | – | – |
2023年度の乳がん症例は手術不能も含むため、手術症例は42例(両側症例も含む)、そのうちDCISは17%でした。
当科では乳房の整容性と予後の向上のためにできる限り乳房全摘術を回避し、原則として術後放射線治療を伴う乳房温存療法を行っています。一方、柔軟な対応として高齢で通院治療が困難な方で放射線治療を希望されない方には放射線治療を併施しない縮小治療も行っています。2023年度は41例(98%)乳房部分切除でした。乳房部分切除の標準的な手法として切除創は乳輪1/3~1/2周、腋窩約1インチとしています。病変が大きく乳腺の切除範囲が乳房上部では約1/3以上、下部では約1/4以上の拡大乳房部分切除の場合は術後乳房に変形を来たすため広背筋皮弁術で整容性を保持していますが、一部症例では部分切除+広背筋皮弁術を行いました。センチネルリンパ節生検は90%に行いました。また癌の根治性(residual disease guided approach)の観点からも積極的に術前化学療法を行っております。皮弁症例でも自家組織なので残存乳房照射を行っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
患者用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1なし | 43 | 14.02 | 12.88 | 13.95% | 66.91 | |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 43 | 10.02 | 9.29 | 2.33% | 66.70 | |
100100xx99x0xx | 糖尿病足病変 手術なし 手術・処置等2なし | – | – | 22.02 | – | – | |
010080xx99x0x1 | 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2なし15歳以上 | – | – | 16.56 | – | – | |
070010xx970xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし | – | – | 4.28 | – | – |
皮膚科の入院で多いのは感染症です。
細菌感染症で多いのが蜂窩織炎です。
足に起こることが多いです。脂肪織に感染して発熱や痛みを来たす疾患です。
時に致命的な経過を辿ることがあるので入院の上で抗菌薬点滴治療が必要になります。
ウイルス感染で多いのが帯状疱疹です。これは体中どこにでも発症します。中でも顔に出た場合は眼合併症や中枢神経系合併症のリスクが高くなります。そういった不測の事態の備えるべく、入院での抗ウイルス薬点滴治療を行っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
患者用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり |
56 |
2.0.7 | 2.44 | 0.00% | 66.18 | |
11012xxx02xx0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし | 52 | 5.33 |
5.22 |
0.00% | 60.00 | |
11012xxx03xxxx | 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) | 50 | 2.06 | 2.43 | 0.00% | 53.70 | |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし | 39 | 5.33 | 6.85 | 0.00% | 73.26 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 27 | 10.33 | 13.52 | 0.00% | 64.85 |
前立腺癌の疑いがある場合、ほぼ全例MRIを撮影し、悪性所見がある場合は2泊3日でMRI融合標的生検を従来に系統生検に追加して施行し検出率の上昇に努めています。MRIで所見がないときは1泊の検査入院で系統生検を経直腸的に施行しています。尿路結石は経過観察も含めいくつかの治療方針があります。患者様、ご家族とよく相談し状態や年齢など充分に考慮したうえで方針を決定するようにしています。膀胱癌に対しては経尿道的手術で正確に病期診断ができるよう留意し手術を行い、浸潤癌と診断されたときには積極的に術前化学療法、膀胱全摘除術をロボット支援下に施行しています。結石性腎盂腎炎に対しては積極的に入院加療を施行し、重篤化しないように努めています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
患者用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 | 539 | 2.04 | 2.54 | 0.00% | 76.30 | |
020200xx9710xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 26 | 4.00 | 5.67 | 0.00% | 70.96 | |
020240xx97xxx0 | 硝子体疾患 手術あり片眼 | – | – | 4.88 | – | – | |
020180xx97x0x0 | 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし片眼 | – | – | 6.10 | – | – | |
020200xx9700xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | – | – | 5.71 | – | – |
眼科では、白内障に対して1泊2日の入院で水晶体再建術を行っています。網膜前膜などの網膜疾患に対しては水晶体再建術を同時に行う場合も含めて3泊4日の入院で行っております。どちらも平均在院日数は全国平均よりも短い入院となっています。総合病院ですので、内科的に合併症がある方でも安心して入院、手術を受けていただけます。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
患者用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
161070xxxxx00x | 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 11 | 3.55 | 3.62 | 0.00% | 42.18 | |
170020xxxxxx0x | 精神作用物質使用による精神及び行動の障害 定義副傷病なし | – | – | 3.05 | – | ||
161070xxxxx01x | 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 定義副傷病あり | – | – | 6.38 | – | – | |
010310xx99x1xx | 脳の障害(その他) 手術なし 手術・処置等2あり | – | – | 14.31 | – | – | |
161060xx99x0xx | 詳細不明の損傷等 手術なし 手術・処置等2なし | – | – | 2.86 | – | – |
救急科は2次救急およびwalk-inの救急患者の診療にあたっています。救急受診患者に対して初期対応を行い適切に各診療科に引き継ぎ院外と院内をつなぐ患者情報のかなめとして365日24時間体制で受け入れを行っています。院内だけでなく湖南広域消防局・大津市消防局、周辺の他病院と連携し平日日中にはドクターカーの運用も行っています。ドクターカーの運用によりいち早く患者さんの状態を把握し救急隊と協力しながら初期対応をおこない、搬送先の病院へ正確な情報を伝達することにより地域全体の救急システムの円滑な運営に貢献しています。
5大癌 | 初発 | 再発 | 病期分類基準(※) | 版数 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
StageI | StageII | StageIII | StageIV | 不明 | ||||
胃癌 | 62 | 12 | 11 | 33 | 36 | – | 1 | 8 |
大腸癌 | 32 | 23 | 39 | 60 | 86 | 77 | 1 | 8 |
乳癌 | 15 | 11 | – | – | – | – | 1 | 8 |
肺癌 | 24 | 14 | 14 | 44 | 36 | 30 | 1 | 8 |
肝癌 | 11 | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
【定義】
5大がんUICC病期分類別の退院患者数です。
延べ退院患者数での集計となっているため、一連の治療(化学療法など)で入退院を繰り返されていても、退院回数分をかけた集計となります。
また、生検などのがんの疑いでの退院患者数は不明に含まれていて、Stage0は集計対象外としています。患者数が10名未満の場合は、-表示としています。
【解説】
当院は、滋賀県地域がん診療連携支援病院となっております。
当院では、早期胃癌と早期大腸癌に対し内視鏡的治療であるESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を積極的に行っており、StageⅠの患者さんが多く紹介受診されております。また、全身化学療法や手術などを希望して紹介されるStageⅣあるいは再発の患者さんも少なくありません。
肺癌では、StageⅢ~Ⅳの患者に対して、化学療法を多く行っています。
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 23 | 8.78 | 51.26 |
中等症 | 128 | 17.46 | 79.48 |
重症 | 31 | 22.16 | 88.06 |
超重症 | – | – | – |
不明 | – | – | – |
【定義】
肺炎の重症度をA-DROPスコアを用いて集計しています。A-DROPスコアとは、Age(年齢)、Dehydration(脱水)、Respiration(SpO2)、Orientation(意識障害)、Pressure(血圧)で評価され、1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点となります。合計点数により、軽症(0点)、中等症(1~2点)、重症(3点)、超重症(4~5点。(ショックがある場合は1項目のみでの超重症))、不明(1項目でも不明な場合)で分類されます。患者数が10名未満の場合は、-表示としています。
【解説】
成人市中肺炎の重症度別では、軽症から重症症例の診療を行っています。
重症度が高くなるに従って平均年齢が上昇し、入院期間が長期化する傾向にありますが、早期にリハビリを導入し、離床を進めることで、できるだけ入院期間を短縮するよう心掛けて診療しています。
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 109 | 35.08 | 78.59 | 10.16% |
その他 | 19 | 45.95 | 76.42 | 3.13% |
【定義】
脳梗塞で退院された患者さんを、発症日から3日以内とその他(発症日から4日目以降と無症候性)で集計しています。患者数が10名未満の場合は、-表示としています。
【解説】
発症日から3日以内の急性期脳梗塞の患者さんが85%を占めています。早期から治療とリハビリテーションを開始しています。当院は回復期リハビリテーション病棟を有しており、急性期治療からリハビリテーションまでを行うため入院期間は長く、転院率は1割程度と低い傾向があります。
診療科別の1入院で実施された主たる手術の集計です。1入院で複数回手術を行った場合や複数の診療科へ転科して手術を行った場合でも、主診療科での主たる手術の1件を集計対象としています。患者数が10名未満の場合は、-表示としています。
歯科口腔外科や自費診療(労災、自賠責、分娩等)の退院患者さんは集計から除外されています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 112 | 1.07 | 7.26 | 1.79% | 63.09 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 59 | 1.00 | 3.10 | 0.00% | 68.05 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの | 43 | 0.47 | 3.26 | 0.00% | 41.19 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 33 | 2.00 | 12.15 | 0.00% | 70.70 | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | 27 | 0.74 | 3.74 | 0.00% | 63.70 |
鼠径ヘルニア、胆嚢疾患や虫垂炎などの身近な疾患では、地域開業医からの紹介患者が増えており、腹腔鏡を主体とした手術加療をおこなっています。
結腸癌に対しても、ガイドラインに沿った治療を選択し鏡視下手術を積極的に取り入れています。
また、腹膜播種に対して積極的な外科的切除と化学療法による治療を行っています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 273 | 0.15 | 1.14 | 1.10% | 64.69 | |
K721-4 | 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 78 | 1.54 | 4.29 | 2.56% | 69.32 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 | 70 | 1.10 | 5.41 | 0.00% | 74.79 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 61 | 1.77 | 11.89 | 4.92% | 77.72 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの | 54 | 1.81 | 9.15 | 9.26% | 74.72 |
消化器内科の治療は消化管の内視鏡切除が中心となっており、中でも内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)については困難症例の紹介も含めて積極的に行っております。また胆管結石の治療も日中・夜間を問わず適切な時期に行える体制をとっています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5551 | 弁置換術 1弁のもの | 14 | 5.21 | 13.00 | 0.00% | 74.57 | |
K552-22 | 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの) 2吻合以上のもの | – | – | – | – | – | |
K5541 | 弁形成術 1弁のもの | – | – | – | – | – | |
K5542 | 弁形成術 2弁のもの | – | – | – | – | – | |
K5602 | 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 弓部大動脈 | – | – | – | – | – |
平均寿命の延伸に伴い、年々増加している大動脈弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症などの弁膜症疾患に対する弁置換術が手術別患者数第1位を占めています。当院では狭心症、心筋梗塞などの虚血心疾患に対してほぼ全例、心拍動下冠動脈バイパス術を行っており第2位を占めています。その他弁形成術が3位、4位と続き、大動脈疾患に対する外科的手術が第5位となっています。その他大動脈疾患に関しては血管内治療(ステントグラフト内挿術)も行っております。当院の手術を行った方の平均在院日数は全国平均と比べかなり短いことが特徴です。よい手術を行い、早期リハビリ、早期回復、早期退院を目指しています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 240 | 1.95 | 2.14 | 1.67% | 73.09 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 117 | 1.62 | 5.88 | 8.55% | 76.86 | |
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの | 53 |
4.30 |
5.25 | 1.89% | 66.60 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術 その他のもの | 36 | 1.44 | 1.78 | 2.78% | 70.25 | |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの | 28 | 0.68 | 11.25 | 0.00% | 69.75 |
循環器内科は薬物治療のみならず侵襲的治療を多く行っているが、胸痛症候群患者への早期対応としてドクターカー運用を継続し、待機的患者も含めて冠動脈疾患に対する経皮的冠動脈ステント留置術(PCI)が第一を占めています。またステントレスPCIを当科の特徴としてDCAや薬物コーティングバルーンによる冠動脈治療が第4位を占めます。それら虚血性疾患患者数が多いことから、治療の効率性を考え在院日数は短く対応しています。下肢動脈硬化性疾患、特に透析患者の下肢閉塞に対するカテーテル治療数が増加し、第2位の実績を出しています。心房細動や心室頻拍という頻脈性不整脈に対するカテーテル治療も多い状態です。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K877-2 | 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 | 212 | 1.06 | 5.27 | 0.00% | 49.90 | |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの | 94 | 0.88 | 4.37 | 0.00% | 41.86 | |
K872-2 | 腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 | 47 | 0.94 | 4.53 | 0.00% | 36.77 | |
K8731 | 子宮鏡下子宮筋腫摘出術 電解質溶液利用のもの | 39 | 1.03 | 1.21 | 0.00% | 42.69 | |
K872-31 | 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術 電解質溶液利用のもの | 30 | 1.00 | 1.00 | 0.00% | 38.50 |
産婦人科では、ロボット支援下内視鏡手術や腹腔鏡下あるいは子宮鏡下での手術を行っています。これらはいずれも低侵襲の手術であり、クリニカルパスを利用して在院日数の短縮に取り組んでいます。大きな筋腫でもこれらの術式で行い、良性疾患に関しては、開腹手術はほとんどありません。また、子宮の温存、摘出、術式の選択など、可能な限り、患者さんの希望に添えるように心がけております。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 12 | 0.50 | 9.17 | 8.33% | 80.50 | |
K1783 | 脳血管内手術 脳血管内ステントを用いるもの | – | – | – | – | – | |
K609-2 | 経皮的頸動脈ステント留置術 | – | – | – | – | – | |
K145 | 穿頭脳室ドレナージ術 | – | – | – | – | – | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの | – | – | – | – | – |
地域の診療所と協力し、受診早期(当日ないし翌日)の慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術を行っています。くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤に対して、フローダイバーター留置術をはじめとする集学的カテーテル治療を実施しています。脳梗塞の原因となる頚動脈狭窄症に対して、頚動脈ステント留置術を実施しています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術 摘出 | 65 | 1.00 | 6.17 | 0.00% | 19.22 | |
K368 | 扁桃周囲膿瘍切開術 | 27 | 0.07 | 4.00 | 0.00% | 28.81 | |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 21 |
1.00 |
3.05 | 0.00% | 50.95 | |
K340-6 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型(汎副鼻腔手術) | 17 | 1.00 | 3.12 | 0.00% | 54.71 | |
K4611 | 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術 片葉のみの場合 | 13 | 1.00 | 6.00 | 0.00% | 61.46 |
口蓋扁桃摘出術や内視鏡下副鼻腔手術は、近隣の耳鼻咽喉科開業医と連携し、保存的治療で効果のないものに対して手術を行っています。特に、口蓋扁桃摘出術は、小児の扁桃肥大やアデノイド増殖症による睡眠時無呼吸症候群の患者が多くを占めます。慢性副鼻腔炎に対する手術は、鼻科手術専門医が行うことにより増加傾向にあります。術後処置も手術の成否に影響するため、病診連携を密にとっています。また口腔がんが頭頸部癌手術の多くを占めますが、話す・咀嚼する・飲み込むなど生きていくうえで重要な機能を、可能な限り温存・再建することを目指した手術を行っています。甲状腺腫瘍手術は、気道や食道、大血管などに浸潤した進行癌に対する手術は多く行っています。また滋賀県で唯一、甲状腺腫瘍に対する内視鏡手術ができる施設です。頭頸部癌の治療は、それぞれの患者にとっての最善を考え、治療の提案を行っています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0821 | 人工関節置換術 肩、股、膝 | 124 | 1.15 | 21.86 | 3.23% | 72.23 | |
K0461 | 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 | 102 | 3.00 | 38.48 | 29.41% | 79.99 | |
K1423 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方椎体固定 |
76 |
1.55 | 15.12 | 1.32% | 70.16 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術 肩、股 | 56 | 4.54 | 46.55 | 28.57% | 82.70 | |
K0462 | 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 |
54 |
1.67 | 12.44 | 12.96% | 60.46 |
骨粗鬆症を有した高齢者の転倒による大腿骨近位部骨折に対する骨折観血的手術と人工骨頭挿入術の手術数が増えています。ガイドラインに沿って、受傷後可能な限り48時間以内に手術を行い、早期の身体機能の回復を目指しています。2023年度より脊椎センターも開設され、健康寿命の延伸を目指して、変形性関節症や変形性脊椎症などの慢性疾患に対する人工関節置換術や脊椎手術数も増加しています。院内に回復期リハビリテーション病棟があるため、手術からリハビリテーションまで一連の治療を院内で完結できるメリットがあります。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5131 | 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) | 23 | 3.52 | 3.00 | 0.00% | 27.65 | |
K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 | 14 | 1.36 | 6.93 | 7.14% | 73.21 | |
K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの | 13 | 1.00 | 8.77 | 0.00% | 68.38 | |
K513-2 | 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術 | – | – | – | – | – | |
K514-22 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 区域切除 | – | – | – | – | – |
呼吸器外科では、原発性肺癌に代表される肺悪性腫瘍だけでなく、気胸や手掌多汗症などの良性疾患に対する外科治療を行なっており、悪性腫瘍からADL改善まで、幅広い手術治療を提供しております。単孔式手術、胸腔鏡手術、隣接臓器合併切除を伴う開胸手術など、手術侵襲と治療効果のバランスを考慮し、患者さんに最大限のメリットが出るよう日々研鑽しております。また、他院からのご紹介も含め、CVポート留置手術も積極的におこなっております。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 35 | 0.97 | 4.29 | 0.00% | 60.91 | |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | – | – | – | – | – | |
K4764 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。)) | – | – | – | – | – | |
K474-2 | 乳管腺葉区域切除術 | – | – | – | – | – | |
K476-2 | 陥没乳頭形成術、再建乳房乳頭形成術 | – | – | – | – | – |
乳癌に対しての手術を行っています。
良性疾患も積極的に手術を行っておりますが、外来手術を中心としています。
2023年9月より多遺伝子アッセイであるオンコタイプDXが保険収載されたため、Luminal typeでの術前化学療法は減っています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの | 51 | 1.51 | 3.27 | 0.00% | 59.98 | |
K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) |
50 |
0.04 | 1.02 | 0.00% | 53.70 | |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの | 40 | 1.18 | 3.20 | 0.00% | 72.73 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 21 | 1.29 | 12.52 | 9.52% | 72.67 | |
K843-4 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) | 21 | 1.00 | 8.81 | 0.00% | 66.05 |
尿管結石・腎結石に対してレーザー等を用いた内視鏡手術や、体外衝撃波結石破砕術を積極的に行っています。大きな腎結石に対しては経尿道的アプローチと経皮的アプローチを併用した手術を導入することで従来よりも積極的に手術加療を施行しています。膀胱癌に対しては、膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの)を行い診断、治療を施行しています。画像診断含めて浸潤癌と診断されたときには積極的に術前化学療法、膀胱全摘除術をロボット支援下に施行しています。MRI融合標的生検の導入により検出率が上昇した限局性前立腺癌に対して患者さんに適応のある治療法を説明し、ロボット支援前立腺全摘除術含めて施行しています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの | 523 | 0.00 | 1.00 | 0.00% | 76.09 | |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの | 32 | 0.00 | 3.31 | 0.00% | 71.66 | |
K2821イ | 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 縫着レンズを挿入するもの | – | – | – | – | – | |
K2822 | 水晶体再建術 眼内レンズを挿入しない場合 | – | – | – | – | – | |
K281 | 増殖性硝子体網膜症手術 | – | – | – | – | – |
眼科では、白内障に対しての水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの)が多く施行され、眼科全体の9割以上を占めています。その次は硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む)となっており、対象疾患として一番多いのは網膜前膜となっています。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | – |
異なる | 15 | 0.16% | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 52 | 0.55% |
異なる | 76 | 0.80% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | – | – |
異なる |
– |
– | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 31 | 0.33% |
異なる | – | – |
その他の項目では、治療を行う上でやむをえず発生する合併症の発生率を示しています。当院では救急外来でも診療を行っており、他医療機関発生症例の紹介も受け入れております。高度重症例や難度の高い症例の治療にあたっている結果と考えられます。
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが 「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) |
分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が 実施された患者数(分子) |
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した 患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率 |
---|---|---|
1518 | 1465 | 96.51 |
分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数÷肺血栓塞栓症発症リスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数肺血栓塞栓症の予防対策 : 肺血栓塞栓症予防管理料の算定か抗凝固療法が行われた場合リスクレベルが「中」以上の手術 : 「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年改定版」(日本循環器学会等)に準じて抽出
肺血栓塞栓症とは、下肢などに血栓(血のかたまり)ができて、肺まで運ばれて血管が詰まってしまう病気です。 この病気の発生原因として多いのは、長時間同じ姿勢を保つことによって、足の血の流れが悪くなってしまうことです。 手術中およびその前後の期間は同じ姿勢で長時間を過ごすのでリスクが高くなりますが、弾性ストッキングやフットポンプなどの予防対策をすることによりの肺血栓塞栓症の発症率を下げることにつながります。 このため、当院ではガイドラインを遵守し、手術を受けられる対象の方にはリスク評価を行い、必要と判断された場合には適切な発生予防対策や管理を行っています。
血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダーが1日に 2件以上ある日数(分子) |
血液培養2セット実施率 |
---|---|---|
2092 | 1893 | 90.49 |
血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数÷血液培養オーダー日数
血液培養検査とは本来無菌である血液の中に細菌が存在するのかを確認する検査になります。血液中に細菌が存在する状態を菌血症といい、抗菌薬の投与が有効な治療となります。血液培養検査の結果を参考に起因菌を特定することが抗菌薬治療の効果に大きく影響するため、この検査はとても重要です。血液培養検査は検査精度と真の起因菌を判定するために2セットをとることが推奨されています。 院内感染対策チーム(ICT)と抗菌薬適正使用支援チーム(AST)で実施状況の監視や改善活動に取り組んでいます。
広域スペクトルの抗菌薬が 処方された退院患者数(分母) |
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に 細菌培養同定検査が実施された患者数(分子) |
広域スペクトル抗菌薬使用時の 細菌培養実施率 |
---|---|---|
891 | 789 | 88.55 |
計算式 : 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数÷広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数
近年、幅広い菌種に効果のある抗菌薬(広域スペクトル抗菌薬)に対して、耐性化している細菌が出現しており、感染症治療の難渋が世界的な問題となっております。 不適切な抗菌薬使用は耐性菌の発生やまん延の原因になることから、抗菌薬適正使用を推進する取り組みが求められています。 抗菌薬適正使用のためには抗菌薬投与前の細菌培養検査の実施が重要であるため、培養検査実施の監視や教育活動などに努めています。 当院では院内感染対策委員会、院内感染対策チーム(ICT)と抗菌薬適正使用支援チーム(AST)が改善活動に取り組んでいます。