理事長あいさつGREETING

2023年度を
迎えるにあたり
社会医療法人誠光会 理事長 / 北野 博也

新年度を迎えるにあたり皆様にご挨拶申し上げます。

2019年12月初旬に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)症例が、中国の武漢市で初めて報告されてから、約3年と半年の月日が流れました。その間に多くのことが起きました。われわれは社会医療法人として社会に貢献するため、発熱外来、地域外来・検査センター、コロナ専用病床の設置、宿泊療養施設の運営、職域接種をはじめとするワクチン接種、入院待機施設「滋賀県安心ケアステーション」設置などを県内医療機関に先駈けて行ってきました。地域の皆様から多大なるご支援を頂き心より感謝申し上げます。漸くコロナ禍も収束の兆しが見えてきました。今後も気を引き締めて活動を継続していきたいと思います。

ところで、われわれは早くからコロナ禍終焉後を見据えて、補助金に頼らない経営を心がけてきました。そのために、ロボット技術やDX(デジタルトランスフォーメーション)の積極的な導入を行いました。当法人で行っているコマンドセンターはその一例と言えるでしょう。コマンドセンターを開設した事で、このコロナ禍でも通常診療の質だけでなく量的にも維持することができました。この試みは全国的にも注目され、多くの見学者が来訪されましたし、NHK BS-1「私達のデジタル医療革命」でも大きく取り上げられました。同時に、医療経営ではなかなか難しいと言われてきた、労働生産性を上げるという効果もありました。また、淡海医療センターでは昨年度から内視鏡下手術支援ロボット「ダビンチ」も導入しました。産婦人科では半年で他の病院に肩を並べるほどの実績を生み出しておりますし、これから他の診療科にも展開し、患者さんの力となれるようさらなる研鑽を重ねていく所存です。

また、誠光会では『社会に役立つ人材の育成』『安心・安全な臨床』『健全な経営』を3つの柱として運営しています。これら三つの目標は常に追求しているものですが、年度毎の目標も設定しています。例えば「クリーンスマイルプロジェクト」では、環境美化や接遇に力を入れたことにより随分各部署の印象が変わりました。職員一同よりよい組織となるよう邁進してまいりますので、今後とも御指導御鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

2023年4月1日