当センターで実施中の臨床研究(オプトアウト)
慢性期,介護医療における高齢者摂食嚥下障害の可視化を目指した新規VEスコアの開発(オプトアウト)
1.はじめに
嚥下障害に対する検査の主なものは内視鏡での嚥下機能検査(以下VE検査と略)で、主に兵頭スコアと呼ばれる合計点数が利用されているが、VE検査は主にのどの咽頭と呼ばれる部分の評価であり、それ以外の評価は含まれていない。しかし、高齢者や認知に問題がある患者は、咽頭の機能が良くてもそれ以外(認知機能の低下、食欲不振、口腔機能低下等)が原因で経口摂取が困難な方が多い。
2.研究の目的及び意義
【目的】
嚥下障害が予想される高齢者や認知症患者を対象に、VE検査による兵頭スコアに、認知、食欲、口腔機能の評価点を追加した新たな摂食嚥下機能評価スコア(淡海スコア)が有用か否か検討する。
【意義】
従来の兵頭スコアは有用であるが咽頭機能のみの評価方法である。しかし、高齢者や認知症患者は認知機能低下、食欲不振、口腔機能低下等、咽頭以外の問題が原因で摂食できないことが多いため、兵頭スコアが良好でも実際は経口摂取が困難である場合が多々ある。その欠点をこの新スコア(淡海スコア)でカバーすることを目指している。
3.対象となる患者さん
2026年2月1日以降に、淡海ふれあい病院に入院し、VE検査を受けた患者さんが対象となります。年齢・性別の制限は設定していません。
4.研究方法
- 対象となる患者さんの基本情報、VE検査の結果、認知機能検査、食欲の状態、口腔機能の状態、経口摂取の状況等の診療情報を収集してデータベース化します。
- 上記の情報等を照らし合わせ、統計調査を行います。
なお、本研究は、日常診療で医師、看護師、言語聴覚士等医療従事者により記載されたカルテ情報を収集して解析する、後ろ向き研究です。本研究を行うことで患者さんに通常診療以上の金銭的あるいは肉体的なご負担が生じることはありません。
5.患者さんの個人情報の管理について
患者さんの情報は匿名化し、個人情報の保護に務めます。本研究実施過程およびその結果の公表(学会発表や論文など)の際に、患者さんを特定できる情報は一切含まれません。
6.不利益の排除
今回の研究に参加されない意思を表明された方にも最善の治療がなされます。
7.参加の拒否および承諾後の撤回
本研究への協力に不同意書を提出されていない患者さんでも、後日不同意書を提出されることも可能ですので、以下のお問い合わせ先までご連絡ください。本研究のデータベースより、ご本人の個人情報を削除いたします。このお申し出は下記の連絡先に記した時間内で受け付けます。
8.患者からの相談への対応
患者さんの求めに応じて、他の研究対象者等の個人情報等の保護及び研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書及び研究の方法に関する資料を書面にて開示します。ご希望される方は下記問い合わせ先までご連絡ください。
9.その他
当院で保存するデータ、各種記録の保存期間は当該論文等の発表後少なくとも10 年とします。この研究は、淡海医療センターおよび淡海ふれあい病院の倫理委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を得て行われています。
この研究は企業や特定の営利団体からの資金提供などは受けておりません。ただし、国内の学会の研究助成金に応募する場合があります。利益相反については「淡海医療センター利益相反審査委員会」において適切に審査・管理します。
10.連絡先
- 淡海ふれあい病院 摂食嚥下センター
〒525-8585 滋賀県草津市矢橋町1629-5.TEL: 077-516-2121(代表)
担当医師 淡海ふれあい病院 摂食嚥下センター部長.河本勝之
月~金:AM8:30~17:00まで - 淡海ふれあい病院つなぐステーション
〒525-8585 滋賀県草津市矢橋町1629-5.TEL: 077-516-2140
月~金:AM8:30~17:00まで
11.研究期間
承認日(2026 年2 月 1 日) 〜 2028 年 3 月 31 日
12.研究代表者
淡海ふれあい病院 摂食嚥下センター 河本 勝之
作成日:2026年6月10日第1版(Ver. 1.0)